<大相撲九月場所>◇十一日目◇18日◇東京・両国国技館
十両六枚目・紫雷(木瀬)が十両二枚目・獅司(雷)に寄り切りで敗れた一番。倒れた紫雷がすぐに起き上がれず、“あわやの事態”に館内がどよめいた。だがその直後の、紫雷の姿に客席からは大きな拍手が送られた。
立ち合い張っていった紫雷は、突っ張ってから左四つに組んで攻めていった。互いに組み合うとしばらく様子をうかがう展開に。その後、両まわしを掴んでがっぷり四つに組んだ両者。体格で勝る獅司が胸を合わせて寄っていき、土俵際で圧力をかけながらやや強引に寄り切った。
敗れた紫雷は倒れるとしばらく起き上がることができず、客席の拍手は一転、どよめきに変わり静まり返った。獅司も心配そうに見つめていた。だがその後、紫雷はなんとか自ら立ち上がると、よろよろとふらつきながらも歩いて元の位置へ。一礼して紫雷が土俵を降りると、客席からは再び大きな拍手と歓声が沸き起こった。寄り切りで勝った獅司は7勝目。紫雷は敗れて6敗目を喫した。
両膝に大きなテーピングを巻いて取組に臨んでいた紫雷。倒れてしばらく起き上がれなくなると、“あわやの事態”にファンからは「どうした」「大丈夫?」「何もなければ良いが」「どっか痛めた?」などと心配の声が相次いで寄せられた。
(ABEMA/大相撲チャンネル)