<大相撲九月場所>◇十三日目◇20日◇東京・両国国技館
人気力士同士の一番。まるでレスリングのように頭をつけた手に汗握る攻防を繰り広げ、その珍しい駆け引きにファンも「面白い相撲やね」「なんだかすごいもん見た気がする」と興奮しきりだった。
前頭五枚目・宇良(木瀬)と前頭筆頭・翔猿(追手風)の“人気力士対決”が両国国技館を熱気に包んだ。立ち合い様子を見て立っていった両者。互いに頭を下げて低い姿勢で繰り返しぶつかり合い、まるでレスリングのような激しい攻防を繰り広げた。両者一歩も譲らない熱戦は50秒近くの長い相撲となったが、最後は宇良が前に出てからすかさず引いてはたき込んで勝利した。宇良は9勝目。敗れた翔猿は9敗目を喫した。
通常の取組とは異なる駆け引きが繰り広げられた一番に、ABEMAで解説を務めた元関脇・若の里の西岩親方は「レスリングのような相撲になりましたね」とコメント。取組内容について「攻めているのは宇良に見えました」「お互いが低く中に入りたい相撲」と解説しつつ、勝った宇良について「両大関にも勝っていますし、2ケタに星を乗せれば、三賞も見えてくるかもしれません。本当に今場所を盛り上げていますよ」と賛辞を送った。
人気力士の白熱した対決に、視聴者も「ほんとレスリングみたいだった」「この二人にしかできない取組やな」「終始駆け引きの応酬」「面白い相撲やね」「なんだかすごいもん見た気がする」「こんな相撲もいいじゃない」と大盛り上がりの様子を見せていた。(ABEMA/大相撲チャンネル)