<大相撲九月場所>◇十四日目◇21日◇東京・両国国技館
土俵際、勝負が決した際に勝った力士があることに気づき、つい、笑いがこみ上げてしまうハプニングが発生。しかし、その後の力士の対応も含めてファンがほっこりする一幕があった。
序二段五十六枚目・若大根原(西岩)が序二段五十一枚目・鶴ノ海(錣山)を寄り切って4勝目を挙げた一番での一コマ。
鋭い立ち合いで踏み込んだ鶴ノ海は若大根原の右まわしに手をかけるも、正面から受け止めた若大根原に左腕を絞り込むように抱え込まれてしまう。これを嫌った鶴ノ海が右に振るも、切ることはできない。逆に、左の下手を引いた若大根原が一気に前に出て鶴ノ海を寄り切った。敗れた鶴ノ海は4敗目を喫した。
しかし、土俵際で勝負が決した際に若大根原の表情に異変が発生。グイっと鶴ノ海を押しこんだ右手に鶴ノ海のさがりが引っかかってしまい、そのことに気づいた若大根原は笑いをこらえきれず…館内からも笑い声が。
その後、鶴ノ海のさがりを綺麗に折りたたんだ若大根原は、土俵下から戻ってきた鶴ノ海にさがりを手渡すと、館内には拍手が響いた。
このどこかほっこりする事態にファンも反応。「わらってるw」「畳んで返してあげるw優しい」「にっこり素敵」といった反応が寄せられた。この一番で勝ち越しを決めた若大根原は、勝ち名乗りを受けると深々と一礼をして花道を下がっていった。(ABEMA/大相撲チャンネル)