将棋日本シリーズJTプロ公式戦の2回戦第4局が9月21日、北海道札幌市の「札幌コンベンションセンター」で行われ、藤井聡太JT杯覇者(竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖、22)と佐々木大地七段(29)が対局を開始した。準決勝最後の1枠を獲得するのはどちらか。振り駒の結果、先手は藤井JT杯覇者に決まった。
藤井JT杯覇者は、2016年10月に四段昇段。第36期竜王(1組以上:3期)、第82期名人(A級以上:3期)。2023年度は史上初の全八冠の独占を達成するなど例年以上に飛躍の年となり、年度成績は46勝8敗で.852となり勝率一位賞も獲得。他の追随を許さない圧倒的なパフォーマンスを披露している。今年度は名人戦でタイトル防衛に成功、しかし並行して行われていた叡王戦五番勝負では失冠を喫した。それでも棋聖、王位で防衛を果たすなど圧倒的な結果を残している。JT杯は6年連続6回目の出場で、現在2連覇中。大事な初戦を制し、3連覇への足掛かりとしたい。
佐々木七段は、2016年4月に四段昇段。竜王戦3組、順位戦C級2組。2023年度は、棋聖戦でタイトル初挑戦と王位戦でも七番勝負に進出。いずれもタイトル奪取には至らなかったが、その存在感を知らしめる飛躍の一年となった。JT杯は今回は初出場だが、1回戦で歴代覇者の羽生善治九段(53)に勝利。堂々の2回戦進出を決めた。
両者の公式戦対戦は2期のタイトル戦を含む全13局で、藤井JT杯覇者が9勝4敗と勝ち越している。2023年8月の王位戦七番勝負第5局以来約1年ぶりとなる対戦で、両者はどのような戦いを繰り広げるのか。本局の勝者は、11月2日に行われる準決勝・東海大会で広瀬章人九段(37)と対戦する。
JTプロ公式戦は前年覇者、タイトルホルダー、賞金ランキング上位者から12人が選出されるトップ棋士たちによるトーナメント戦。前年大会は藤井JT杯覇者が決勝戦で糸谷哲郎八段を破り、2連覇を達成した。持ち時間は各10分、切れたら1手30秒未満、各5分の考慮時間。
(ABEMA/将棋チャンネルより)