【写真・画像】 1枚目
【映像】衝撃の激闘型ファイトスタイル

 蹴られても殴られても表情を変えず、前に出続けるアンデッドスタイルの女子ファイターに実況席が騒然。40戦40歳の女子ファイターの折れない不屈の精神に賞賛の声が相次いだ。

【映像】衝撃の激闘型ファイトスタイル

 9月28日後楽園ホールで開催された「Krush.165」。麻央(K-1ジム心斎橋チームレパード)と小澤聡子(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)の対戦は、判定3-0で麻央の勝利。しかし勢いのある麻央を相手に、被弾してもなお、ほぼ止まることなく前に出続けたベテラン小澤の激闘ぶりに注目が集まった。

 今年1月池内紀子とのKrush女子フライ級王座決定戦で惜しくも敗れた麻央にとっては大事な再起戦。対するキャリア40戦を誇る40歳の大ベテラン小澤は約1年半ぶりの試合に向け、仕上がりも上々でモチベーションも高い。

 ゴングとともに一気に前に出る小澤。この日ABEMAでゲスト解説を務めたジムの同門・大岩龍矢は小澤について「めちゃくちゃ気持ちの強い前へ前へ出る選手」と語る。ここ数戦連勝を重ねる秘訣を解説の石川直生がたずねると「練習中むちゃくちゃ声を出すようになった(笑)」とコメント。解説から笑いが漏れるが、その間も声を張り上げながら前に攻めるスタイルでリズムよく攻撃を組み立てる。

 この流れについて石川は「小澤選手の気合、声、圧力によって麻央選手の(攻撃の)つながりが見えてこない」と手数は見せるも決定打のない状況について指摘。2ラウンドに入り麻央がギアを上げ多彩な蹴りで攻め立てるも、バックブローや三日月蹴りを貰いながらも微動だにしない小澤の執拗な前進にリズムが乱される。手数は圧倒的に麻央だが、小澤のタフさにファンもざわつき始め「打たれ強いな」「皇治みたいだ」「小澤選手頑張るね」と応援の声が増えていく。

 3ラウンド、麻央の空手仕込みの蹴りを貰っても前進するペースは一切乱れぬ小澤に、実況アナも思わず「まるでゾンビのよう」とコメント。打たれても出続ける姿にゲスト解説のボクシング元日本王者の細川バレンタインも「すげえ気迫です」と驚いた様子だ。
 
 打たれ続ける状況でもセコンドからは「どんどん行け」の無茶な指示。すると大岩が「KRESTスタイルです」と反応。解説陣から笑いも。小澤はそれでも諦めることなく果敢に前進。次第にファンからも「クレストだなあ」「クレスト=気持ち」といった声あがる。石川は「本当に40戦、40歳になって強くなって力強さが増している」と力説、その間も一度も気持ちを緩めることなく前にでるアンデッドスタイルに細川も「これは(相手は)嫌だよ。このラウンド(3ラウンド)は取ってると思う」と興奮気味だ。
 
 判定は3-0、手数とコンビーションで圧倒した麻央の大差の勝利となったが、試合を通じて小澤のタフさが目立った試合。あるジャッジの30-27の判定に石川から「30-27は厳しい」と珍しく苦言が。ファンからも「ガッツが凄かった」「お疲れ様」と労いのコメントが続出した。

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