【セリエA】パルマ 2-3 カリアリ(日本時間10月1日/スタディオ・エンニオ・タルディーニ)
立ち上がりに迎えた大ピンチを救ったのは、パルマのGK鈴木彩艶の“超反応”だった。カリアリ戦で至近距離から放たれたヘディングシュートを右足でブロック。“人外”とも思える好反応が現地メディアからも絶賛された。
今夏の移籍市場でベルギーのシント=トロイデンからイタリアのパルマに移籍した鈴木。開幕からゴールを守ると、出場停止だった第4節のウディネーゼ戦を除いて5試合でスタメン出場するなど守護神として活躍している。第6節のカリアリ戦では、立ち上がり早々にスーパーセーブでチームを鼓舞した。
開始3分、カリアリのCKからの攻撃で鈴木が魅せる。MFニコラス・ヴィオラがニアに入れたクロスをパルマDFが触れたが、ボールの軌道上にいたFWロベルト・ピッコリが頭で合わせてゴールを急襲する。しかし最後までボールを目視で追いかけていた鈴木が、右足を伸ばしてビッグセーブ。驚愕の反射神経からなんとかボールをかき出した。
この試合で実況を務めた八塚浩氏は、「鈴木彩艶、いい反応! 足が出た。上手い形で捌きました。良い反応です」と日本代表の守護神を称える。SNS上のファンたちも「さっそく彩艶がセーブ!」「うわ彩艶よく止めたな」「彩艶いきなりスーパーセーブで草」と盛り上がりを見せた。
鈴木の好セーブで失点をしのいだパルマだったが、その後もカリアリに押し込まれる展開が続く。2-2で迎えた試合終盤には勝ち越しゴールを許し、最下位カリアリに今シーズン初勝利を与える結果となってしまった。
ただ、それでも鈴木の評価は決して悪くなかった。イタリア・メディアの『tuttomercato web』は、個人採点で及第点の6点と評価。「ピッコリの近距離ヘディングシュートを右足でブロックしたシーンは、まるでクルトワのようだった。ゾルテアのゴール(34分)では何もできなかったが、他の2ゴールに関しては無罪」と寸評されている。世界屈指の守護神であるティボー・クルトワ(レアル・マドリード/ベルギー代表)とも比較される鈴木の活躍に今後も期待したい。
(ABEMA de DAZN/セリエA)