【AFCチャンピオンズリーグ・エリート】ヴィッセル神戸 2-1 山東泰山(10月2日/ノエビアスタジアム神戸)
物々しい雰囲気となった。ヴィッセル神戸はAFCチャンピオンズリーグ・エリートの第2節で、中国の山東泰山を2-1で撃破。しかし、試合終盤にはラフプレーをきっかけに両軍が入り乱れる事態となった。
神戸が2-1とリードして迎えた90+4分だった。左サイドで空中戦に競り勝った神戸のFWジェアン・パトリッキが、敵陣の深い位置まで侵入。あと数十秒でタイムアップという状況ゆえ無理には攻めず、身体を入れてボールキープの体勢に入った。
すると、山東の中国代表DFガオ・ジュンイが後方から思い切りスライディングタックル。その足はまったくボールに届いておらず、パトリッキの左足、そして股間付近を連続で蹴る危険極まりないプレーだった。
しかもガオ・ジュンイは、痛がるパトリッキに向かって何やら叫ぶという逆ギレ。見かねた神戸の大迫勇也や武藤嘉紀が激怒しながら猛抗議し、両軍のベンチメンバーやスタッフも入れ乱れる一触即発の雰囲気となった。興奮した山東のスタッフにはレッドカード、ガオ・ジュンイにはイエローカードが提示された。
約6分後になんとかゲームは再開されたが、山東ベンチは怒りが収まらない模様で、試合終了のホイッスルが鳴った後もベンチメンバーが続々とピッチに入って主審に抗議。神戸サイドは選手たちに早くロッカールームに引き上げるように指示を出したほどで、実況の下田恒幸氏は「カオスになりました。試合の終盤はなんとも言えない後味の悪さが残りました」とコメントした。
山東は今年3月の横浜F・マリノス戦でもラフプレーを繰り返したうえ、ガオ・ジュンイがかつてカターレ富山とアビスパ福岡に所属した元Jリーガーという事情もあり、この一部始終には日本のサッカーファンも注目。SNSには「このプレーは許されやんやろ」「無茶苦茶」「酷すぎて驚いた」「引くわこのタックル」「レッドカードやろ」「なんで後ろからスライディングした奴がキレてるの?」「野蛮すぎるって」「これはキレるしかない…」「自分らがラフプレーして試合ぶち壊してるクセに何で逆ギレしてるん?」「少林サッカーやられて選手壊されたらたまったもんじゃないわ」など怒りの声が殺到している。
Jリーグ勢は今後もAFCチャンピオンズリーグ・エリートで10月22日に横浜F・マリノス、12月4日に川崎フロンターレが山東との試合を控えており、ファンからは早くも心配の声が上がっている。
(ABEMA de DAZN/AFCチャンピオンズリーグ・エリート)