将棋の第37期竜王戦3組昇級者決定戦決勝が10月3日に行われ、佐々木慎七段(44)が千田翔太八段(30)に73手で勝利した。この結果、佐々木七段の2組昇級が決定した。
注目の昇級者決定戦は、突然の終局となった。佐々木七段の先手で三間飛車の出だしとなった本局は、相穴熊のじっくりとした戦いに。千日手含みのかけ引きを佐々木七段が回避すると、互いに自陣を整備して間合いを計った。
昼食休憩を経ていよいよ本格的な戦いへ。佐々木七段が飛車を切って進軍を決断すると、大駒が飛び交う華々しい戦いへと展開した。振り飛車側がやや指しやすくなったかと思われたところで、73手目に28秒の考慮をした千田八段が突然の投了。ABEMAの「SHOGI AI」は互角を表示したままの終局だった。
投了直後、千田八段は「いや、ひどかったです」。今後の進行の中で挽回は難しいと判断したか、すぐに駒が仕舞われ感想戦は行われなかった。
(ABEMA/将棋チャンネルより)