【明治安田J1リーグ】セレッソ大阪 1-0 ガンバ大阪(10月2日/ヨドコウ桜スタジアム)
大阪ダービーで思わず力が入りすぎてしまったのかもしれない。ガンバ大阪のFWウェルトンは見事な抜け出しからゴールネットを揺らしたが、オフサイドの旗が挙がってVAR判定に。結果的にゴールは認められず、監督が猛抗議するなどヒートアップしていた。
台風の影響により8月31日から延期となっていた大阪ダービーが10月2日、セレッソ大阪の本拠地ヨドコウ桜スタジアムで行われた。平日のナイターゲームに21,962人が駆けつけた一戦は、激しい攻防の中でC大阪が48分にDF西尾隆矢の一撃で先制ゴールを奪い、G大阪が1点を追いかける展開となった。
すると82分、G大阪が決定的な場面を作り出す。カウンターから左サイドのウェルトンにボールが渡ると、ブラジル人FWは相手DFとの間合いを測りながら、ボックス左角から右足をシャープに振り抜く。鋭いカーブシュートが右ポストに当たってネットを揺らした。
線審がオフサイドフラッグを挙げていたものの、同点ゴールを確信したウェルトンは力強いガッツポーズで喜びを爆発。しかし、VARチェックが入った結果、ノーゴールの判定となった。解説の福田正博氏が「DFの左側を通っているのでGKは見えないですよね。巻いたコントロールショット見事でした」と絶賛し、SNSでも「芸術点で5点くらいくれよ」「良いシュートだったよぉ」と称賛の声が集まったが、ウェルトンは失意の表情で顔を覆った。
中継ではVAR映像が映されていなかったこともあり、「ほんとにオフサイド?」「オフサイドじゃないでしょ」とG大阪のファンにとっては不満の声もあった中、この“幻のゴール”に最も納得できなかったのはG大阪のダニエル・ポヤトス監督だった。副審に対して、人差し指を横に振る激しいジェスチャーで猛抗議。主審が駆け寄った後も怒りが収まらず異議を唱え続けた。
この姿には解説の福田氏も「VARですからどうにもならないですけどね……」と言及しつつ、「気持ちは分かりますけどね」とフォロー。また、SNS上のファンからは、「ポヤトスいらつきすぎw」「オフサイドに怒りポヤトス」「副審に激おこ」「プレミアなら退席」と我を忘れる指揮官についてのコメントも集まった。
白熱の大阪ダービーは結局、最後まで虎の子の1点を守り切ったC大阪が勝利。リーグ戦で48回目となったダービーマッチは通算で、C大阪が17勝、G大阪が24勝、引き分けが7となっている。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)