Mリーグ機構は、プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2024-25」、10月4日の第1試合に出場する4選手を発表した。注目は誕生日を迎えたばかりの赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)。おいしいものはいくらでも食べるたろうだが、一番の好物はやはり麻雀で勝つこと。昨期記録した最高スコアを超える勢いで、食欲旺盛に前に出る。
「ゼウスの選択」という異名を持つたろうのアガリは、とにかくオリジナリティに溢れている。無理筋に見えるところから、あっという間に高打点に仕上げ、しめしめとばかりのアガる様子は、神というよりもわんぱくに見える。今シーズンはいきなりマイナスが増えているが、一撃で完済するほどの大勝はいつでもできる力がある。
爆発力ではU-NEXT Piratesの「戦闘民族」鈴木優(最高位戦)も引けを取らない。昨期のMVP獲得も、攻めて攻めて攻め倒す麻雀で連勝を重ねたからこそ。Mリーグ全体が攻撃的にシフトしていく中で、どこまで個性が保てるかが史上初となる2年連続MVPへのカギとなる。
安定感という意味では、EX風林火山・勝又健志(連盟)を置いては語れない。同じプロ雀士からも「先生」と呼ばれるほど研究は深く、リーグ開催期間中でも些細な変化を見逃さないほど、相手の調査にも余念がない。チームが困った時には勝又、と言えるほどの信頼感は、他チームの選手にもあまり見られない。
KONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典(連盟)は、正統派の麻雀を貫きつつも、試行錯誤を繰り返している。キャリアは十分あるだけに、戦い方のバリエーションも豊富だが、今年のメンバーにフィットする戦い方を早めに見つける必要がある。一つ決まれば、後は静かにツモってアガるを繰り返すだけだ。
【10月4日第1試合】
赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)個人30位 ▲85.4
EX風林火山・勝又健志(連盟)個人15位 +24.0
KONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典(連盟)個人22位 ▲4.9
U-NEXT Pirates・鈴木優(最高位戦)個人23位 ▲15.6
【10月3日終了時点での成績】
1位 セガサミーフェニックス +200.2(10/96)
2位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +98.3(10/96)
3位 U-NEXT Pirates +85.7(8/96)
4位 BEAST X ▲9.8(10/96)
5位 KADOKAWAサクラナイツ ▲22.2(10/96)
6位 TEAM雷電 ▲56.1(12/96)
7位 赤坂ドリブンズ ▲73.2(8/96)
8位 EX風林火山 ▲83.6(10/96)
9位 渋谷ABEMAS ▲159.3(10/96)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)