飛び蹴りでガードがおろそかになった顔面へカウンターの左拳を一閃。被弾した選手は前のめりで痙攣しながら力尽きて大の字に倒れる衝撃KOに実況の魔裟斗も「これは効いた。ガードしながらヒザ蹴りしないと。ノーガードだもん…」と心配そうに語った。
10月5日にエディオンアリーナ大阪で開催された「K-1 WORLD GP 2024」で斗麗(WIZARDキックボクシングジム)と兼田将暉(RKS顕修塾)が対戦。試合は開始1分、カウンター一撃で攻守が入れ替わる衝撃のKO決着。兼田が左のパンチでKO勝利を収めた。
K-1 WORLD GP 2022 K-1フェザー級世界最強決定トーナメントのファイナリストとして注目を浴びた斗麗。“超新星”と期待されながらも群雄割拠のなか勝ち負けを繰り返している。対する兼田は7月に寺田匠に初の敗戦、それでも7戦6勝とK-1グループでは圧倒的な勝率を誇っている。
あえてサウスポーで試合に入った斗麗は右ミドル、左ストレートと切れ味鋭い攻撃。やや受け身の兼田だったが開始ちょうど1分、一気に踏み込んだ斗麗にカウンターで左をドンピシャで当て強烈なひと振り。貰った瞬間、斗麗は前のめりのままピクリとも動かず。
ABEMAのゲスト解説・魔裟斗も「これは効いた、これは効いた」と興奮ぎみの衝撃KO。ダウンカウントを聞きながら必死で立ち上がろう斗麗だが、腰から下に力が入らず這いつくばりながら壮絶なエンドとなった。
鮮やかすぎる一撃KOに「これはえぐい」「まじかー」「撃ち落された」とファンは騒然。魔裟斗は「(斗麗が)ヒザ蹴りのときにガードが下がってたんですよ…。無防備にヒザ蹴りで行ったところをドンピシャでカウンターを合わされた感じ」と詳細に解説。その言葉どおり斗麗の飛び込みに兼田の左が正面衝突する危険なダウンシーンが映し出されると「ガードしながらヒザ蹴りをしないとダメですね…ノーガードだもん」と改めて語った。
魔裟斗曰く、斗麗のダウンシーンは「脳は立とうと理解していても、身体がいうことを効かない状態」とのこと。何とか立ち上がった斗麗は勝者を称えるが目は虚ろな状態で、魔裟斗は「頭がボーッとしているような様子。ちょっとダメージが心配ですね」と状況を見守っていた。