58年前の1966年6月、現・静岡県清水市でみそ製造会社の専務宅が全焼。焼け跡から一家4人の遺体が見つかり、この会社の従業員だった袴田巌さんが、強盗殺人放火事件の容疑者として逮捕され、死刑判決が確定した、通称「袴田事件」。
 この事件で無実を訴える弟と、それを信じる姉の人生は大きく変わった。姉の袴田ひで子さんは「元々明るいこういう人間なんですが、巌の事件があってからはもう笑いもしない。笑いもないし、世間とはちょっとかけ離れて生活をしていた」と告白。