元受刑者の更生を支援する企業がある。犯罪歴を抱える人を雇用して、社会復帰を支援する「協力雇用主」。その一つが、建設会社の大伸ワークサポートだ。
元暴力団員の野口さん(53)は「最初は覚醒剤で23歳。また30歳で覚醒剤」と、11回の服役経験を振り返る。38歳の時に、所属していた暴力団が解散した。今回は窃盗の罪で2年5カ月服役し、仮釈放された。
金さん(55)も、元暴力団員だ。傷害などで3回服役し、今回は横領で2年間の服役を経て、出所した。同じ日に出所した2人を出迎えたのは、大伸ワークサポートの廣瀬伸恵社長だ。2人は受刑者専用の求人誌を見て応募した。