一時は世界征服を企んでいたピッコロ(CV:古川登志夫)がこんなキャラになるなんて……。魔人ブウ(CV:塩屋浩三)とゴテンクス(CV:野沢雅子・草尾毅)の戦いで、ゴテンクスに手伝いを命じられたピッコロ。その手伝いとはまさかの“ママさんバレーごっこ”で、手伝ったあと一人赤面するピッコロの様子にはファンも大爆笑だった。
超サイヤ人3に変身したゴテンクスはピッコロとともに、ブウの後を追って精神と時の部屋から無事に脱出した。ゴテンクスとブウの戦いは激化の一途をたどり、ブウの攻撃によって破壊されていく宮殿にあ然としたピッコロは「なんとかしろ!」とゴテンクスに喝を入れる。
ゴテンクスは魔人ブウをボール状の気で封じ込めると、「激突ウルトラブウブウバレーボール」と称してピッコロに攻撃に参加するよう要請した。「いくわよ!」と元気よく掛け声をかけるゴテンクス。ピッコロが「う……うむ」とどうにも覇気のない返事を返したが、ゴテンクスに「『はあーい』っていわなきゃ!」とダメ出しされてしまった。
ピッコロは顔を赤らめながらも、急かすゴテンクスに合わせるように「は……はあーい」と応える。パスされた“ブウボール”を「ト……トース!」とトスで返すと、ゴテンクスが強烈なアタックを決めた。地上に猛スピードで落下していくブウボールをノリノリで追いかけるゴテンクスとは対照的に、よほど恥ずかしかったのかピッコロは額に大量の汗を浮かべると「い……今のは別に俺が手伝わなくてもよかったのでは……」と顔を赤らめていた。
ドラゴンボールでバレーボールといえば、ゴテンクス以前にも一度、悟空少年時代の天下一武道会で披露されている。硬派な天津飯が乙女モード全開で繰り出す「排球拳」は、掛け声からすべて天津飯ひとりで完結するバレーボール型の大技だった。照れる素振りを一切見せなかった天津飯はさすがだったが、今回見事“カワイイキャラ”をやり遂げたピッコロに対しても多くのファンが“やるじゃん”と感心したはずだ。
アニメ「ドラゴンボール改」は、1989年から1996年まで放送されたアニメ「ドラゴンボールZ」のデジタルリマスター再編集版。サイヤ人編~人造人間・セル編までの第1期が2009年4月から2011年3月にかけて放送され、魔人ブウ編の第2期が2014年4月から2015年6月に放送された。原作は「週刊少年ジャンプ」(集英社)で1984年から1995年まで約11年間連載された鳥山明氏による大ヒット漫画で、シリーズ累計発行部数は全世界で2億6000万部を超える。「Z」「GT」「超」など数々のアニメシリーズが制作されたほか、20作を超える劇場版も公開。数多くのゲームシリーズにもなっている。40周年を迎えた2024年、故・鳥山明氏が原作・ストーリー・キャラクターデザインを手掛けた完全新作アニメシリーズ「ドラゴンボールDAIMA」が10月11日より放送される。
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