【W杯2026アジア最終予選】サウジアラビア代表 0-2 日本代表(日本時間10月11日/キング・アブドゥッラー・スポーツシティ)
守備組織では今も世界トップクラスのセリエAで守護神を張る実力をまざまざと見せつけた格好だ。日本代表のGK鈴木彩艶がサウジアラビア代表戦で見せたビッグセーブが、大きな注目を集めている。
日本代表が1点で迎えた42分だった。サウジアラビア代表が一気に日本ゴール前まで攻め込むとボールがこぼれ、ボックス右手前からDFサウード・アブドゥルハミドが右足で強烈なシュートを放った。
ボールはブロックに入ったMF守田英正の股下を抜けており、GKとしてはブラインドで視野も難しいシチュエーションだ。しかし、鈴木は細かいステップから横っ飛びの右手一本でセーブ。驚異的な身体能力には、アブドゥルハミドや目の前にいたサウジアラビア・サポーターも思わず頭を抱えていた。
この超絶セーブは、AFC(アジアサッカー連盟)が運営する「AsianQualifiers」の公式Xでも「MAGIC MOMENTS」としてピックアップされ、「A true game-saver(チームを救った真の好守)」として紹介された。サッカーファンも反応し、「ザイオンはどんどん良くなってる」「片手でフライングセーブ!」「ついに代表でも覚醒したか?」「なんて偉大なセーブだ」「勝たせるキーパー」「コレが決まっていたら難しい試合になってたよね」「AFC公式もザイオンに気づく」「パルマで自信つけたみたいでよかった!」などのコメントが寄せられている。
鈴木は昨年末から日本代表で正GKを任され、当初はミスもあったものの徐々に自信を深める。今夏はベルギーのシント=トロイデンからイタリアのパルマに移籍し、GK大国でもすぐさまレギュラーの座を掴むなど成長著しい22歳だ。
このサウジアラビア戦ではビッグセーブ以降も安定したパフォーマンスを見せ、9月シリーズから3試合連続のクリーンシートを達成。鈴木はアジア最終予選の3連勝に大きく貢献した。10月15日のオーストラリア代表戦でも活躍に期待したい。