■数字に追われたYouTuberたちと過激動画の行き着く先は…

 エドさんの転機は2020年、「違法風俗店に潜入動画」でのトラブルだった。撮影をめぐり金銭を請求されるなど、3年間逃げ続けるも、暴行を受ける。そして2023年に「血だらけの顔」で引退宣言するも、2024年にYouTuber再開を公表した。今後は「殺人犯に話を聞いて状況を再現する」「暴力団組員に小指の詰め方を聞く」などを構想している。

 活動を続ける中では、葛藤もあった。エドさんは「数字がなくなると、元の生活に戻らないといけないプレッシャーがあった」と明かす。「そこにやめられなくなる理由があり、過激系から迷惑系へと移っていく。もはや『○○してみた』『食べてみた』は面白くない。ゼロから人気になれる方法は、過激系しか残されていない。『有名であることが正義』となって、視野が狭まる」。

 篠原氏は「過激の“限界”に興味がある」と話す。「どんどん過激になる中で、行き着くところはどこなのか。人を殺すわけにはいかない。100年後には過激動画の限界が見えてくるかもしれない」。
(『ABEMA Prime』より)

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当事者と考える“過激系”ユーチューバーの末路 過激動画が減らない諸悪の根源は
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