劣勢を覆す特大弾、この一撃に驚いたのは視聴者よりまず当の本人だったようだ。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2024-25」10月14日の第1試合はセガサミーフェニックス・醍醐大(最高位戦)がトップを獲得。3着目で迎えた南場の親番、親倍満をツモり一気に逆転、そのまま逃げ切った。
この試合は東家からEX風林火山・二階堂亜樹(連盟)、醍醐、渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)、赤坂ドリブンズ・浅見真紀(最高位戦)の並びで開始。東1局、亜樹に親満貫をツモられリードされるも、醍醐は同2本場に3200点(+600点)をアガり2着浮上。その後は浅見のアガリが続き、醍醐が3着目で迎えた南2局1本場、大きな加点チャンスが訪れた。發をポンして赤2枚、ドラ1枚の親満貫をテンパイ。これが鉄壁の守備を誇る多井からこぼれ1万2000点のアガリとなった。
これで上位に食い込んだ醍醐、同2本場にはさらなるチャンスが。6巡目に789の三色同順が確定したテンパイだ。ペン七万待ちと形は悪いが、醍醐はここで「リーチした方がまし」と即リーチを決断。これが奏功し、なんとこの愚形待ちを一発ツモ。リーチ・一発・ツモ・三色同順・赤・ドラ・裏ドラの2万4000点(+600点)が成就し、視聴者は「すげぇぇぇぇぇぇ!!!」「醍醐フィーバー!」「これよ醍醐」「これぱっつもはすげえわw」「ビックひろし」「フェニックス炸裂!」と大歓声を上げた。
この一撃で浅見を逆転した醍醐は2勝目を獲得。今期3戦で2勝、2着1回と好調な滑り出しだ。試合後のインタビューでは「調子良かったですね!8000オールが全てだったと思いますが、よくあんなのアガれましたね!」と喜んだ。
竹内元太(最高位戦)、浅井堂岐(協会)が加入し新体制の今期、チームの様子については「リラックスして(試合に)挑めている。よくうるさいといわれます」と順調をアピール。熱烈なファン“ウイングス”には「このままポイントを積み重ねてファイナルまで行こうと思いますので、応援よろしくお願いします!」と明るくメッセージを送った。
逆転トップを呼んだ驚愕の一撃で、ファンを虜にした醍醐。近藤誠一監督から今期最も期待する選手とされた2年目のダンディ雀士が、チームのスタートダッシュに貢献している。
【第1試合結果】
1着 セガサミーフェニックス・醍醐大(最高位戦)5万1200点/+71.2
2着 赤坂ドリブンズ・浅見真紀(最高位戦)3万3400点/+13.4
3着 EX風林火山・二階堂亜樹(連盟)2万9700点/▲10.3
4着 渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)-1万4300点/▲74.3
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)