将棋のヒューリック杯第96期棋聖戦一次予選・イ組決勝が10月17日に行われ、西山朋佳女流三冠(白玲、女王、女流王将、29)が谷合廣紀四段(30)に97手で敗れた。
自身2度目の二次予選進出を目指した西山女流三冠だったが、一次予選決勝での敗退が決まった。
谷合四段との対戦となった決勝戦は、相振り飛車の出だしに。西山女流三冠は後手番ながら主導権を握るべく、攻勢に出て先手陣へと果敢に向かっていった。軽やかな攻めの手を重ねていく西山女流三冠に対し、谷合四段は冷静に受けに回り対応。後手の斬り込みに対しても動じず寄せを目指し、谷合四段が一気に勝負を決め切った。
この結果、勝利した谷合四段が5期目の棋聖戦参戦で初となる二次予選へ駒を進めた。
西山女流三冠が同時並行で挑んでいる棋士編入試験は、現在1勝1敗で進行中。全5局が予定されているが、そのうち3勝を挙げれば合格となり、史上初の「女性の棋士」が誕生することになる。編入試験第3局は、若手棋戦の加古川青流戦で優勝を飾ったばかりの上野裕寿四段(21)を試験官に、11月8日に関西将棋会館で行われる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)