【スーパーフォーミュラ】第7戦(決勝・10月13日/富士スピードウェイ)
レース中にアクシデントが起きた時やサーキットの天候不良時など、安全を確保するために導入されるセーフティカー(SC)。第7戦では、多数のクラッシュにより、合計3回もSCが入ることとなったが、その見事な走りっぷりに注目が集まった。
決勝2周目、ダンロップコーナー手前で、15番手にいたニック・デ・フリース(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が、前を走っていた木村偉織(San-Ei Gen with B-Max)に並びかけた。木村はそれに気を取られたのか、ブレーキングが遅れ、さらに前にいた三宅淳詞(ThreeBond Racing)のマシンに追突。そのまま三宅はリタイアとなり、マシン回収のためにSCが導入された。
富士スピードウェイでスーパーフォーミュラを先導するSC車両はGRスープラだ。速度リミッターはカットされているが、市販車と同様に3L直列6気筒エンジン(387ps/500Nm)を搭載している。 スーパーフォーミュラに搭載されるエンジンは約500psと言われているので、明らかにスーパーフォーミュラの方が速いはずだが、SC車両を運転するのはそのサーキットを走り込んでいる“手練れ”のドライバーが多い。
今回も、SC車両のスープラのペースは素晴らしく、スーパーフォーミュラのドライバーたちからも「SCが遅い」など、不満の声は上がらなかった。そして、ABEMAの視聴者からは「スープラ速いな」「乗ってみたいペースカー」「ペースカー飛ばしてるな」と、セーフティカーに対して賞賛の声が上がった。
日本全国のサーキットには、GRスープラ以外にも、日産 GT-RやフェアレディZ、ホンダ NSXやシビックタイプRなど、日本を代表するスポーツカーをベースとしたセーフティカーが活躍している。SCが導入された際には、その走りっぷりにも注目してみると面白いかもしれない。
(ABEMA『スーパーフォーミュラ2024』/(C)JRP)