【明治安田J1リーグ】川崎フロンターレ 1-1 ガンバ大阪(10月18日/Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu)
チームの窮地を救ったのは、背番号41の創造性と技術の詰まったプレーだった。川崎フロンターレのMF家長昭博がガンバ大阪との一戦で、浮き球をジャンプしながら胸でトラップし、左足での絶妙スルーパスで同点ゴールの起点に。これにはファンも「家長バケモンだろ」「家長はいまでもスターだわ」と絶賛の嵐だ。
68分にFW小林悠と共に途中投入された38歳のファンタジスタが違いを見せたのは、81分だった。川崎が1点差を追いかける中、自陣から細かくパスを繋ぎ、前線にロングボールを供給する。家長はジャンプしながら胸でコントロールすると、左足を丁寧に振ってショートバウンドするボールからスルーパスを繰り出した。
このスルーパスはボックス内左に抜け出すFW遠野大弥にと渡る。意表を突く家長のパスで相手守備網を崩すと、遠野が折り返したボールを小林が頭で合わせて同点ゴールが決まった。
ホームチームはネットを揺らした小林が味方とハイタッチしながら抱えたボールをセンターサークルに戻して活気づく。一方の失点を喫したアウェーチームのDF福岡将大はピッチに倒れ込み呆然としていた。
解説の橋本英郎氏は「最初のロングパスを小林選手が触っていたらオフサイドだったかもしれませんが、(オンサイドの)家長選手が受けた。そして(胸トラップして)すぐに(パスを)出したので再びオフサイドではなかった。このリズムで攻撃されたことでガンバの守備が対応しきれませんでしたね」とm家長のプレーが攻撃のリズムを変える効果があったことを説明した。
一連のゴールシーンには川崎ファンも興奮。SNSには「家長の胸トラ完璧」「やっぱり家長→悠様か」「家長の浮き玉パスおされー」「家長の意味わからんトラップから」「家長相変わらずエロいな」「スペシャルなスルーパス」「家長はいまでもスターだわ」という称賛の声が集まった。
対戦相手のG大阪は、家長にとって中学生で加入した古巣で、合計14年間を過ごした特別なクラブでもある。旧知の仲とも言えるG大阪サポーターは「もう家長いやだ」「だーから家長さん嫌なんよ!!!」「うまいんじゃあの人!!」「はよかえってこんかい!笑」「家長…もうやめて…」「結局家長にやられるんよ」と、感嘆と落胆が同居する声を上げた。
試合はこのまま1-1でタイムアップ。川崎は3試合負けなしを継続し、G大阪は2連勝を逃した。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)