将棋の藤井聡太竜王(名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖、22)に佐々木勇気八段(30)が挑戦する第37期竜王戦七番勝負第2局は10月20日、福井県あわら市の「あわら温泉 美松」で2日目の対局が行われている。注目の一戦は、挑戦者が優位に立ち白熱の終盤戦へ。藤井竜王の勝負術に大注目が集まっている。
藤井竜王の連勝か、佐々木八段の初勝利か。あわら市を舞台に争われている第2局は、互いに強手をぶつけ合う激戦から勝負所に突入している。積極性を見せて主導権を握ることに成功した佐々木八段だったが、向かうは絶対王者・藤井竜王。簡単には楽に指せぬ、と高難度な勝負手を重ねて挑戦者へプレッシャーをかけ続けている。
ABEMAの中継には、現地で大盤解説を務める永世竜王資格保持者の渡辺明九段(40)が出演。「封じ手開封からパタパタ進んだところでは、“佐々木勝ち”で(終局が)早いかなという雰囲気だったが、ここへ来てあれ?という感じに。後手が自陣に桂馬を打たれたところから先手に具体的な手が見えなくなっているので、佐々木八段も連続長考となっている。先手としてはちょっと失敗したという認識だと思う。ここからの見どころとしては、時間が切迫して焦りが出てくる中でこの嫌な流れを打破できるか」と印象を語った。
ABEMAの「SHOGI AI」は依然として挑戦者の優位を表示。挑戦者の佐々木八段は難所を乗り切りシリーズ初白星を手にすることができるのか、“終盤の鬼”・藤井竜王が勝負術を見せつけ逆転勝利を飾るのか。今後の展開から目が離せない。
持ち時間は各8時間。
【午後4時頃の残り持ち時間】
▲佐々木勇気八段 1時間54分(消費6時間6分)
△藤井聡太竜王 47分(消費7時間13分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)