欧州3カ国にまたがって開催される世界ラリー選手権(WRC)の「セントラル・ヨーロッパ・ラリー」。
最終戦前、今季欧州で開催される最後の大会でもあルガ、独創的なスタイルで観戦するラリーファンの姿が話題となった。
日本時間10月19日の競技3日目、SS(スペシャル・ステージ)13は、「ビヨンド・ボーダーズ」という名前の通り、ステージ中にドイツとオーストリアの国境を超える珍しいステージ。ターマック(舗装路)という共通点はあるものの、解説のピエール北川氏いわく「国によって舗装の仕方も違う」ため、攻略が難しい高速コースになっている。
このSS13は、24.33キロと走行距離の長いステージになっており、道幅は狭く、所々に起伏が見られる。そして、コース周辺の景色が目まぐるしく変わっていくのも特徴で、森の中を走っていたかと思えば、民家のすぐ横を走るエリアもある。
そんなコースを、時には時速150キロ以上出すラリーマシンが豪快に駆け抜けていくわけだが、ギャラリー(観客)の観戦する姿を眺めていても面白い。眺めの良さそうな丘陵の上から観戦している人もいれば、沿道の民家の敷地内にイスを置いて観戦を楽しむ人もいる。
しかしこのステージでは、なんとも破天荒なギャラリーが見られた。それはなんと、重機のクレーンに釣り上げられた椅子のようなものの上に、6人の大人が座っている風景だ。いわば、天空の特等席。解説も苦笑しながら、「街中でやるからこそですよね。まぁWRC(運営)は許さないでしょうけど(笑)」とコメント。
この世にも珍しい観戦姿を見た視聴者からは、普段にも増して多数のコメントが集まった。「観客席w」「空中」「遊園地」「天空シートw」といった反響のほか「どこで見てるw」「日本では見れない光景(笑)」「トイレ行きたくなったらどうするんだ」「会社設備だよね?」「WRC恒例、現場猫案件」など。サーキットで開催されるレースと違い、観客席が設置されない一般道ベースのステージだから見られる光景。これもラリーならではの楽しみ方である。
(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2024』/(C)WRC)