世間を震撼させている「闇バイト」を契機とした凶悪犯罪。特徴的なのが、犯罪の実行役に20代前半の若者が多い点だ。なぜ、若者は安易に犯罪に加担してしまうのか。
 闇バイトについて長年取材を続けている犯罪ジャーナリストの多田文明氏は「10数年以上闇バイトの実態を調査しているが、“誘う側の手口”が巧妙化しており、言葉巧みに騙され、加担してしまう人が増えている印象だ」と語る。
 経済アナリストの森永康平氏も、闇バイトによる犯罪について「大元の人たちは(闇バイトを活用した犯罪)歴が長いのでいろんなことを知り尽くしているが、SNSで(犯罪の実行役として)気軽に加担してしまう人たちは何の訓練もせず、当日初めて顔を合わせてそのまま犯行に及んでしまう」と同調。加えて、以下のように背景を推察する。