将棋の第37期竜王戦七番勝負第3局は9月26日、挑戦者の佐々木勇気八段(30)が前日に封じた56手目が開封され、午前9時すぎに藤井聡太竜王(名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖、22)の手番で再開された。
藤井竜王の先手で始まった本局は、佐々木八段が意表のダイレクト向かい飛車を採用。後手番ブレイクを目指し、とっておきの作戦を披露した。しかし、百戦錬磨の藤井竜王は動じない。佐々木八段の角成を誘うように飛車を回る強気の姿勢を見せるなど、持ち時間をしっかりと投じる中で挑戦者の思惑を探っていた。
玉の近くで戦いが起こっており、どちらも一瞬たりとも気が抜けない。前日に佐々木八段が封じた注目の56手目は、本命視されていた端を進行する一手。終盤に差し掛かってきており、再開から数手は大きく局面が動くことが見込まれている。
両者1勝1敗から抜け出し、先に2勝目を手にするのはどちらか。世界遺産・仁和寺を舞台に争われている第3局の進行から目が離せない。持ち時間は各8時間。
(ABEMA/将棋チャンネルより)