突然の“風”を抜け目なく掴み、不死鳥は何度も羽ばたく。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2024-25」10月28日の第2試合はセガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)がトップを獲得。ダントツ状態の赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)をわずか2局でマクるミラクル達成、チームのポイントは400に迫った。
第1試合は、浅井堂岐(協会)がオーラスにマクられ悔しい2着。この試合は起家から渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)、茅森、たろう、TEAM雷電・黒沢咲(連盟)の並びでスタートした。東1局、たろうに跳満をツモられたが、茅森は東3局1本場に4000点(+300点、供託1000点)、南1局に白鳥から満貫をアガって猛追する。それでもたろうのアガリの勢いは収まらず、南3局1本場からは3局連続のアガリを許してしまう。南3局4本場を迎えて茅森は、たろうに3万1400点差を付けられていた。
茅森はこの局、三色同順と一気通貫を見据えて進行。途中で一気通貫に絞り、中盤にたろうがかけたリーチに追っかけだ。マンズの一気通貫が完成した5・6・8索の変則三面張。一発で6索を引き、裏ドラも乗せて跳満のアガリ。たろうと9800点差、満貫圏内まで詰め寄る。
そして迎えた南4局、3巡目に親の黒沢が白鳥からドラの東をポン。早々に緊迫した状況となった。タンヤオで仕掛けたのはたろう。あっという間にカン四万でテンパイし、トップは決まったかに思えたが、黒沢の仕掛けに超危険牌を掴むと迂回。この展開で、茅森にチャンスが訪れた。13巡目、赤2枚の4・7索待ちをリーチ。黒沢もテンパイし、残り1枚ずつのめくり合いとなった最終盤、高目の7索を茅森がツモ。リーチ・ツモ・ハイテイ・一盃口・赤2で1万2000点が完成した。このミラクルに解説のKONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)は「強い!」と脱帽、実況の日吉辰哉(連盟)は「今年のフェニックスはスーパーフェニックスや!」と絶叫した。
「最後にツモった7索、めちゃくちゃ気持ち良かったです!」と興奮交じりで始まった勝利者インタビュー。「1戦目、堂岐がマクられたので、今度は私がマクってやろうと思っていた」と会心の勝利に喜色満面。400に迫ったチームのポイントを聞かされると「ああ、惜しい!」とハイテンション。ここでの400超えを目論んでいたようだった。
元祖・打点女王の茅森。この日は“一日二跳”でその打点力は健在だ。紅潮した顔で決めポーズを決めた茅森にファンからは「かわいい!」「さやかありがとう!」「天才茅森でしたな」と激賞のコメントが集まった。
【第2試合結果】
1着 セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)5万2700点/+72.7
2着 赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)4万7500点/+27.5
3着 渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)5000点/▲35.0
4着 TEAM雷電・黒沢咲(連盟)-5200点/▲65.2
【10月28日終了時点での成績】
1位 セガサミーフェニックス +398.6(22/96)
2位 赤坂ドリブンズ +209.8(22/96)
3位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +117.7(22/96)
4位 KADOKAWAサクラナイツ +66.3(22/96)
5位 U-NEXT Pirates +15.2(20/96)
6位 TEAM雷電 ▲85.6(24/96)
7位 EX風林火山 ▲110.6(22/96)
8位 BEAST X ▲238.8(22/96)
9位 渋谷ABEMAS ▲392.6(24/96)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)