Mリーグ機構は、プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2024-25」、11月1日の第1試合に出場する4選手を発表した。注目はリーグ最下位に沈む渋谷ABEMASで唯一、プラスポイントを築いている日向藍子(最高位戦)。マイナスポイントも400近く、既に危険水域。早々に迎えた正念場だ。
初年度から5年連続ファイナルシリーズ進出かつ優勝経験もある渋谷ABEMASだが、昨シーズンに初めてファイナル行きを逃し、今期は雪辱を期していた。ところが男性3選手が揃って不振。まだシーズンの4分の1を終えたほどだが、これ以上マイナスが増えると取り返したがつかない。チームも家族も笑顔で支える日向。踏ん張りどころだ。
EX風林火山も、調子が上がらない。プラスは勝又健志(連盟)1人で、あとの3人はマイナス。昨シーズン個人最下位と苦汁をなめた松ヶ瀬隆弥(RMU)も、なんなかプラス域に落ち着かない。不運も続いた昨期よりは戦えているだけに、まずは自分の負債だけでもきれいに返したい。
KONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗(連盟)は、個人16位の+2.6。苦戦の中、しっかり戦い抜きプラスに踏みとどまっているあたりはさすがだが、やはり圧倒的な強さの印象が強いだけに、個人順位、ポイントともに、違和感を覚えるファンも多いことだろう。麻雀に愛されているとまで表現される人気雀士。目覚めさえすれば、また他を圧倒するだろう。
昨期王者・U-NEXT Piratesは、デイリーダブルもありするするとリーグ3位まで上がってきた。3選手がプラスポイントと、昨期の「圧倒的に勝つ」状態の再現が近づいている。唯一マイナスの仲林圭(協会)は▲41.2。ここはトップを取って、4選手全員プラスを果たしたい。
【11月1日第1試合】
EX風林火山・松ヶ瀬隆弥(RMU)個人23位 ▲52.6
KONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗(連盟)個人16位 +2.6
渋谷ABEMAS・日向藍子(最高位戦)個人14位 +36.4
U-NEXT Pirates・仲林圭(協会)個人22位 ▲42.1
【10月31日終了時点での成績】
1位 セガサミーフェニックス +356.9(24/96)
2位 赤坂ドリブンズ +228.9(24/96)
3位 U-NEXT Pirates +153.4(22/96)
4位 KADOKAWAサクラナイツ +74.5(24/96)
5位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +43.5(24/96)
6位 TEAM雷電 ▲23.9(26/96)
7位 EX風林火山 ▲182.8(24/96)
8位 BEAST X ▲277.9(24/96)
9位 渋谷ABEMAS ▲392.6(24/96)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)