連立与党が過半数割れという結果に終わった先の衆議院議員選挙。“少数与党”で行われる今後の国会運営においてキャスティングボードを握るとされるのが、議席数を4倍に増やした国民民主党だ。突如としてキーマンに躍り出た同党と玉木雄一郎代表について、玉木氏本人に取材経験のあるジャーナリストが見解を語った。
旧民進党時代の2016年、同党の代表選に出馬した玉木氏を取材したというノンフィクションライターの石戸諭氏は、玉木氏について「当時から一貫しているのは、玉木さんが“本気で中道(の層)を取りに行く”ことを狙っていたこと。今回も『手取りを増やす』ことをキャッチフレーズとしていたが、やはり中道・中間層(の支持)をどうやったら掘り起こせるかを考えてきた上でメッセージを打ち出していた。経済政策を当時(旧民進党時代)からしっかり練り上げて、変えるべきところを良い方向に変えてきた」と評価する。