【セリエA】パルマ 0-1 ジェノア(日本時間11月5日/スタディオ・エンニオ・タルディーニ)
パルマのGK鈴木彩艶にとってはノーチャンスの失点だった。強烈シュートを一度は弾くも、こぼれ球に詰められて失点。しかしメディアやファンは「あれ以上のことはできなかった」と擁護している。
日本時間11月5日のセリエA第11節で、勝点9で13位のパルマが勝点6で最下位のジェノアをホームに迎えた。敗れればジェノアに勝点で並ばれる状況の中、前半から鈴木が好セーブを見せて無失点で試合を折り返す。しかし80分、ついに試合の均衡が破れた。
パルマはハーフウェーライン付近でMFナウエル・エステベスがボール奪取されカウンターを食らうと、右サイドに流れたFWジェフ・エカトールにボックス手前からシュートを打たれる。強烈なグラウンダーのシュートが鈴木を襲った。霧が深くボールが見にくい状況の中、鈴木はこのシュートを横っ飛びから弾き出す。
ところが、こぼれ球に素早く反応したのはパルマ守備陣ではなくジェノア攻撃陣。詰めていたFWアンドレア・ピナモンティに押し込まれてゴールネットが揺れた。
実況を務めた八塚浩氏は、「これはGKだけのせいではありません。1本目はうまくセーブしましたが、2つ目のチャンスをものにしたのがジェノア」と鈴木を擁護した。
同じく現地メディア『Parma Today』も試合レポートの中で、「79分にはピッチの中央で居眠りをしていたエステベスから失点。エカトールのシュートは鈴木がセーブしたが、最後はピナモンティに決められた」と、チームとしての失点であることを指摘している。
この失点シーンは、SNSのファンからも「流石に彩艶もこれは無理」「これは彩艶だけのせいじゃないな」「あのシュートを意図した場所に弾くのは無理です。彩艶これはしょーがない」「これはついてないなー」など、やはり鈴木を擁護するコメントが多く見られた。
結局このゴールが決勝点となり、パルマが最下位のジェノアに敗戦。パルマは14位に後退し、ジェノアは降格圏を脱して17位に浮上している。
なお、鈴木について『Parma Today』は、「いくつかの状況で決定的なプレーを見せた。飛び出すよりも構えてプレーすることに自信を持ち、エカトールのシュートもセーブ。ピナモンティのシュートは、あれ以上のことはできなかった」と評価し、チームで最高点タイとなる採点6を付けている。
(ABEMA de DAZN/セリエA)