【写真・画像】「戦死した父は母が私を身ごもっていたことを知っていたのか」 西田敏行・二代目局長が愛した名作『レイテ島からのハガキ』 1枚目
【映像】戦死した父が母に送ったハガキの実物
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 11月1日の『探偵!ナイトスクープ』(テレビ朝日系)は、10月17日に亡くなった番組の二代目局長・西田敏行さんを追悼する総集編が放送された。

【映像】戦死した父が母に送ったハガキの実物

 2001年から19年間、温かく涙もろい純な人柄で、番組を愛し、盛り上げた西田さん。実はその時代、探偵とスタッフとの毎年の忘年会で、年間のベストVTRを「局長賞」として選んでいたという。今回はその中から厳選し、西田局長が依頼文の時点から涙を流した名作『レイテ島からのハガキ』が放送された。これは2011年1月7日放送の内容で、麒麟の田村裕探偵が調査した次のような依頼だ。

『私の父は昭和19年8月、新婚5カ月で召集され、フィリピンのレイテ島に出征しました。私が生まれた昭和20年1月には、すでに戦死していたと考えられます。女手一つで私を育てた母の苦労は並大抵ではありませんでしたが、その母も5年前に他界しました。母の遺品を整理していると、出征した父からの古いハガキを2枚見つけました。それは母が何度も読み返していたらしく、また鉛筆書きということもあって、かなりすり減っています。1枚は何とか読めたのですが、もう1枚はほとんど読めません。その中に『身重であるお前』と読める箇所を発見しましたが、確信が持てません。父は母が私を身ごもっていたことを知っていたのでしょうか。父のハガキをなんとか判読してもらえないでしょうか』(大阪府の男性(当時65)より)

 田村探偵が依頼者の元を訪れ、ハガキの実物を見せてもらうことに。1枚目はかろうじて読めるそうで、「お前の夢を見る故 ともすればどうかなりはしないか また病気でもしていないかと それのみ心配している どうか俺が帰るまで元気で 不自由がちだろうが辛抱してくれ 何分 決戦中の決戦だからお互いが頑張らねばならない時だ 別れたつらい日もあれば また会ううれしい日があるのだ その日を楽しみに日々を過ごし あらんことを切望する」と依頼者が趣旨を読み上げる。問題はもう1枚で、文字は掠れ、特に最後の4行は痛みが激しいのだ。

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