【写真・画像】「戦死した父は母が私を身ごもっていたことを知っていたのか」 西田敏行・二代目局長が愛した名作『レイテ島からのハガキ』 2枚目
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 ハガキを拡大しても判別不明な箇所が多いため、書物解析のプロの力を借りることに。奈良文化財研究所を訪れると、鉛筆であれば、赤外線を当てて炭素の成分を強調させることができるという。さらに、数種類の写真を撮り、合成や画像処理などをして文字を浮き上がらせる。

 さらに複数のスタッフで詳しい解析をしてもらうと、「ほぼすべて読めた」という。依頼者が気になっている『身重』の箇所は「まず『身重』で間違いないと思います。断言できる理由が、お読みになれなかった最後の4行に隠されています。たぶん覚悟の上の、辞世に近い和歌を3種詠まれています」とのことだ。

『酔ふ心 君に訴ふ事ばかり ただに言へない 吾が胸の内』
『頼むぞと 親兄姉に求めしが 心引かるゝ 妊娠の妻』
『駅頭で 万歳叫ぶ君の声 胸に膨らむ 昨夜も今夜も』

 これを読んだ依頼者は「……やっぱりわかってたんですね。本当にありがとうございます」と涙とともに感謝を述べる。さらに、身重の箇所の詳細は『インキと煙草を持つて来なかつた故 不自由してゐるよ。やはり持つ物は持つべきだね。お前は大阪にゐる時から 出征したらどこかに働きに行くと言つてゐたが、それは許さんぞ。どんな事があつても 身重であるお前が働きに行く事は許可せん。兎角 お互いが元気で会う日迄 元気よく日々をすごそうではないか。亦 帰れば新婚の様な気持ちで日を送ろう。大三輪神社 思ひ出すよ。八日の晩の映画思ひ出して仕方ない。でもお互いが別れた今は帰る迄仕方ないやないか。何回もいふ事であるが、勝手行動丈は厳禁するよ』であることがわかったのだった。

 これをスタジオで見届けた西田さんは嗚咽が出そうなほどで、「お父さんすごいなあ」と一言。隣の顧問・桂ざこばさんも「西田さんが泣くと僕も…」ともらい泣きしていた。

 『探偵!ナイトスクープ』は、視聴者から寄せられた依頼にもとづいて、探偵局長が部下の探偵たちを野に放ち、世のため、人のため、公序良俗・安寧秩序を守るべく、この世のあらゆる事どもを徹底的に調査追求する番組。西田さんの次の局長は、ダウンタウンの松本人志が務めた。

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二代目局長・西田敏行さん追悼総集編。西田さん自身が大好きだった名作VTR3作を厳選してお届け - 探偵!ナイトスクープ
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