【グランドスラム オブ カーリング】カナディアン・オープン(11月9日/カナダ)
普段はあまり見られない珍事が起こった。ロコ・ソラーレと対戦したチーム・ローズ(カナダ)が、『5ロックルール』を破ってカードを弾き出したところで、解説者もファンたちもフリーズ。まさかの展開に一時騒然となった。
グランドスラム オブ カーリングの第2戦「カナディアン・オープン」で、日本女子のロコ・ソラーレはチーム・ローズと対戦した。
問題のシーンは第5エンド、相手のセカンドが一投目をスローしたシーンだった。B・へバートの一投は、ロコ・ソラーレのガードを弾き出し、自分たちのストーンをぴたりとハウス内に止めた。
このショット直後、藤澤五月は異変に気付いてスコアボードを確認。カーリングには『5ロックルール』というものがあり、各エンドの5投目(先行チームのセカンドの1投目)までは、フリーガードゾーンにあるストーンを弾き出すことはできない。そのルールに抵触したため、ロコ・ソラーレのガードが元の位置に戻され、チーム・ローズのストーンは排除された。
すると藤澤以外のロコ・ソラーレの選手たちも「あ、そっか」と気づいた様子。実況を務めた辻歩氏も「あっ、ガードでしたね。ですから5ロックルールが適応されたことですか」と説明。解説の石崎琴美さんも「あっそうですね、うっかりそのまま流すところでしたけど」とこの状況に気づいていなかったことを明かした。
また、ABEMAのコメント欄でも「こんなことあるんだ」「たまにあるよねこれ」「ロコもやったことあるよね」と反応。多くの人たちが見逃していた珍プレーとなった。
このエンドはお互いに点を奪えずに終わると、5-5の同点で迎えた第8エンドはチーム・ローズが2点を挙げてゲームセット。ロコ・ソラーレは4連勝とならなかったが、前日時点ですでにプレーオフ出場を決めている。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)