【写真・画像】激怒! 稲垣祥が鈴木優磨に“鬼の形相”で突進→胸ぐらを掴んだ一部始終「手を出してるんだから報復行為では?」一触即発の騒ぎに 1枚目
【映像】稲垣祥、「鬼の形相」で鈴木優磨に突っかかる

【明治安田J1リーグ】鹿島アントラーズ 0-0 名古屋グランパス(11月9日/県立カシマサッカースタジアム)

【映像】稲垣祥、「鬼の形相」で鈴木優磨に突っかかる

 退場者を出した一触即発のシーンで、実は誰よりも激昂したのはこの男かもしれない。名古屋グランパスのMF稲垣祥は、チームメイトのMF椎橋慧也が鹿島アントラーズのFW鈴木優磨に危険タックルを繰り出し、その“報復”を受けるように突き飛ばされた瞬間、鹿島の背番号40に向かって猛突進したのだ。

 問題の場面は57分、名古屋がゴールキックからのセカンドボールを回収され、鹿島に攻め込まれたシーンのことだ。ハーフウェーライン付近の左サイド、鹿島のMF仲間隼斗がキープしてからヒールパスを送り込むと、そのボールに反応したのが鈴木と稲垣だった。ボールに対して、鈴木が先に身体を滑り込ませたことで、出遅れた稲垣は転倒し、鈴木が前進する背中を目で追う形となる。

 そして次の瞬間、このカバーリングに対応した椎橋だったが、鈴木の右斜め後方から身体をぶつけるようなタックルとなったことで、両者は交錯して倒れ込んでしまった。2人は怪我もなく直後に起き上がったが、鈴木は椎橋のタックルに対して激昂し、胸でど突くように報復気味に突き飛ばしたのだ。これにより椎橋が再び倒れ込むと、続いてその行為に激昂したのが稲垣だった。何かを叫びながら一目散に鈴木の元へ駆け出し、転倒中の椎橋を飛び越え、鈴木の胸ぐらを掴みかかったのだ。

 それを見た鹿島のFW師岡柊生が両者の間に入って制止を試みると、稲垣に対して鹿島の仲間、柴崎岳、知念慶など次々に群がっていく。さらには、最初に止めに入った師岡を、名古屋のDF野上結貴が引き剥がそうとして後ろから羽交い締めする形になり、そこに鹿島のDF関川郁万が猛突進。気がつけば至るところで熱くなった選手が揉め始め、それを落ち着かせようとする選手など、一触即発の乱闘未遂へと発展していたのだ。

 当事者は鈴木と椎橋だが、その2人はこの騒ぎに加わることなくそれぞれ別の方向へと歩き出す。その後、鈴木が椎橋に対して、自身へのタックルを咎めるような言葉を直接告げていたが、それも一瞬のことだった。

 事態の発端は椎橋のタックルであり、それを受けた鈴木の報復リアクションであるが、一触即発の事態へと発展したきっかけは、鈴木に対して稲垣が“鬼の形相”で向かっていったことにあり、そこから騒ぎが広がっていった。

 最終的には、名古屋は椎橋のみがイエローカードを受け、鹿島は鈴木がレッドカードで退場、異議を唱えた中後雅喜監督がイエローカードを食らうことになった。

 試合の翌日と翌々日も、SNSなどではこのシーンに対して様々な意見が飛び交っている状況だ。「そもそも椎橋と稲垣はファウル覚悟で当たりにいっている」「椎橋はイエローでいいのか?」「審判はすぐさま鈴木に目を向けたが椎橋のプレーはいいのか?」など名古屋のファウルに対して言及するものや、「感情任せに報復と取られてもおかしくない行為は許されない」「鈴木のレッドカードは仕方がない」とするもの、加えて「稲垣が必要以上の強さで優磨に突っかかって行った」「優磨のが危険行為なら稲垣こそ手を出してるんだから報復行為になるんじゃないの?と思う」「師岡が稲垣の首を掴みに行った」など乱闘騒ぎに関するものなどがあった。

 そもそも、鹿島のキーマンである鈴木に対しては、どのチームもマークの意識が強まる傾向にある。この試合も前半から椎橋は鈴木を捕まえにいき、32分には後ろから掴んで前を向かせない“テクニカルファウル”で止めたシーンもあった。また、直後の33分には稲垣も鈴木に対して強い当たりでぶつかりファウルとなっている。後者の場面は後ろから突かれて転倒した鈴木が悶絶するほど痛がっていたものの、起き上がった後には互いに手をタッチしてプレーを認め合っていた。

 ただ、57分の場面では、鈴木も稲垣も怒りを抑えることができず、残念ながら一触即発の事態へと発展してしまった。

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