先の衆議院選挙を受けた特別国会が11日に召集され、総理大臣指名選挙で石破総理大臣が選出された。衆院選における与党大敗を受け、1994年以来、30年ぶりの決選投票を経ての選出となった。決選投票では石破総理221票、野党第一党・立憲民主党の野田佳彦代表160票、無効票84票となった。
決選投票の相手は野党第一党・立憲民主党の野田佳彦代表。衆院選を経て自民党は65議席減の191議席、公明党は8議席減の24議席となっており、衆院での過半数「233」を大きく割り込んでいた。これを受けて立憲(148議席)の野田代表は「野党結束」を呼びかけていたが、一本化はできなかった。
野田代表の“協力要請”に対し、日本維新の会(38議席)の馬場伸幸代表は「野田氏の名前を書くにしても、国民の皆さんがなるほどと思っていただけるような大きな大義、具体的な改革案がなければ、我々はくみすることとはないと、はっきりと申し上げた」と発言。その後、決選投票でも馬場代表に投票する方針を固めた。
7議席から28議席へと“4倍増”させるなど注目を集める国民民主党の玉木雄一郎代表は「1回目も2回目も『玉木雄一郎』と書くのが一番、我々に託してくれた民意にかなうものだ」「(玉木代表の名前を書くよう)党議拘束をかける」と話していたが、一部週刊誌による女性との密会報道を経た11日の会見では「(代表継続については)仲間と相談したい」「(総理大臣指名については)再検討する」としていた。
野田代表との会談を経た日本共産党の田村智子委員長は「政治改革について企業団体献金の全面禁止ということを私たちは求めてきており、また政治改革の大前提として政治倫理審査会などをきちんと開いて裏金事件の真相究明が行われることも私たちは求めてきた。このことが確認をできれば首相指名において決選投票での対応については前向きに検討をしたいとお答えをした」と述べていた。
この後、11日夜までに第二次石破内閣が発足。内閣発足後は国民民主が掲げる「年収103万円の壁解消」など野党の声を取り入れながらの政権運営にも注目が集まる。
(ABEMA NEWS)
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