＜大相撲十一月場所＞◇二日目◇11日◇福岡・福岡国際センター
大関・豊昇龍（立浪）が小結・若元春（荒汐）を押し出しで圧倒、土俵下に豪快に吹き飛ばして初日から2連勝を飾った。大迫力の相撲に館内騒然となり、「片手強w」「腕力が超人やん」とファンも興奮に包まれた。
久しぶりに上位陣が安泰だ。なかでも二日目、豊昇龍は豪快な白星で館内を沸かせた。対戦相手となったのは大関候補の呼び声も高い若元春。これまで対戦成績は10勝2敗と大きく勝ち越している得意な相手ではあったが、豊昇龍は大関らしい圧勝劇を見せた。
立ち合い突き上げるようにもろ手で当たった豊昇龍は、素早く若元春の腕をたぐって振り回すと、そのまま土俵際で右手一本で強烈に押し出した。敗れた若元春は勢い余って土俵下へと大きく転がり落ちていった。あまりに豪快な勝利に館内騒然。豊昇龍も「んっ？」と気にするように土俵下へと目をやると、悔しそうに顔をしかめた若元春に手を差し伸べようとする気づかいも見せていた。勝った豊昇龍は2勝目。敗れた若元春は1敗目を喫した。
ABEMAで解説を務めた元小結の松鳳山は、豊昇龍と若元春の取組を“今日の一番”に選んで解説。「立ち合い後の豊昇龍がよかったですね。右手がしっかり伸びて、左手も相手の脇の下で」と指摘すると、「（豊昇龍が）先に先に動いて、若元春を動かしていますよね。最後はもう、若元春が残すことも何もできなくて、そのまま押し出されている」と説明。「大関の動きのよさ。立ち合いのよさから動きのよさ、これがすごい良かったと思いますね」と称賛していた。
小結の実力者を右手一本で豪快に押し出した豊昇龍。その圧勝劇に、視聴者からも「最後ポイって」「片手強w」「腕力が超人やん」「吹っ飛んだな」「つよい勝ち方や」「いやあ素晴らしい」「かっこいいねえ」と興奮の声が相次いだ。
また、二日目の取組では大関・琴櫻（佐渡ヶ嶽）と大関・大の里（二所ノ関）も揃って勝利。これで大関陣は全力士が初日から無傷の2連勝という安泰ぶりを示し、ファンからは「大関全勝か。いいね」「ちゃんと大関が強い場所は面白い」「今場所は大関が大関らしくてよい」と喜びのコメントが寄せられた。なお大関以上の上位陣が揃って初日から2連勝するのは令和5年（2023年）十一月場所以来、実に1年ぶりとなる。（ABEMA／大相撲チャンネル）
