『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)が11月10日に放送され、険しい山道の先で暮らす高齢夫婦の暮らしに迫った。
日本各地の人里離れた場所に、なぜだかポツンと存在する一軒家。そこには、どんな人物が、どんな理由で暮らしているのか!?衛星写真だけを手がかりに、その地へと赴き、地元の方々からの情報をもとに、一軒家の実態を徹底調査しながら、人里離れた場所にいる人物の人生にも迫っていく同番組。
今回の舞台は和歌山県の深い山奥。エンジンがうなりを上げるような急坂を過ぎ、車一台がギリギリ通れるような極細道をさらに上っていく。とんでもない山道の先、密林に囲まれるように建っていたのは、瓦屋根が新しい入母屋造りの立派な建物だ。かつては5軒の集落だったが、30年ほど前からポツンと一軒家になったという。住んでいるのは、77歳と74歳の夫婦。「築100年はゆうに経っています」「(来るのは)郵便さんだけ」と笑って出迎えてくれた。
外壁の改修や屋根を葺き替えて住む母屋は、昔ながらの三和土(たたき)、客間と仏間には竿縁天井が残り、タンスなどの嫁入り道具が揃っている。水は150m先の谷川から、自身たちで配線したポンプで汲み上げている。
一方、縁側の目の前は崖と竹藪になっていて、「こんなに急な所に家が建っているのは珍しいですね」と捜索隊。もともと段々畑で、みかんや柿を栽培していたほか、見晴らしも良好だったという。また、“シンボルツリー”の枝垂れ梅もあったが、台風時などの土砂崩れ防止のため約10年前に伐採したそうだ。