悟空の失礼発言はアニオリでも変わらず……。牛魔王の城を包む炎が八卦炉の火であることを突き止めた孫悟空(CV:野沢雅子)とチチ(CV:荘真由美)は、五行山を目指した。そこには祖父・悟飯(CV:阪脩)と、八卦炉の管理者であるアンニン(CV:横沢啓子)がいた。何万年も前から八卦炉を管理しているというアンニンに対し、悟空が放った一言は予想できたとはいえあまりにも失礼だった。
【映像】アニオリ登場“ばあちゃん”アンニンさま(9分35秒ごろ~)
悟空とチチは牛魔王の城の炎を消すために、アンニンに八卦炉の火を止めてほしいと懇願するも、八卦炉の火が消えるとあの世とこの世が大混乱に陥ってしまうため、火を止めることはできないと断られてしまう。
それでも八卦炉から漏れた火を消す方法がないわけではなかった。悟空たちにわずかな希望が見えたかと思った瞬間、アンニンは不敵な笑みを浮かべて槍を出し、突然悟空に襲いかかってきた。
悟空はアンニンの攻撃を軽くいなし、みぞおちに反撃の一撃を食らわせた。苦しみながら後ずさるアンニンを見た悟飯は彼女を支えると「コラ悟空!なんてことを……」と悟空を𠮟りつけた。
続けて悟飯が「アンニン様は太上老君と呼ばれ、もう何万年も前からこの八卦炉を管理されているお方なんじゃぞ!」とその偉大さを説くと、さすがの悟空も「ひえー!何万年も!?」と驚いた様子を見せる。
それだけの長きに渡りあの世とこの世のために八卦炉を管理していると聞けば、少し想像力を働かせればメチャクチャ偉い人だと察しがつきそうなものだ。しかし、悟空は逆に「なーんだ、ばあちゃんだったのか」とあまりにも失礼な一言を口にしてしまった。
悟空の“ばあちゃん”発言にアンニンは「小僧!口にしてはいけないことを言ってくれたわね!」と大激怒。巨大化して悟空に猛攻撃を仕掛けた。悟空のデリカシーのなさはいつものことだが、迂闊な発言が身を滅ぼしかねないことを、当時の視聴者も悟空を見て学んだのだった。
1986年から1989年に放送されたTVアニメ「ドラゴンボール」は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で1984年から1995年まで約11年間連載され、シリーズ累計発行部数が全世界で2億6000万部を超える鳥山明の同名漫画が原作。以降も「Z」「GT」「改」「超」など数々のアニメシリーズが制作され、20作を超える劇場版も公開されたほか、数多くのゲームシリーズにもなっている。
40周年を迎えた2024年、故・鳥山明氏が原作・ストーリー・キャラクターデザインを手掛けた完全新作アニメシリーズ「ドラゴンボールDAIMA」が10月より放送中。
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