国連の安全保障理事会は、ガザ地区における戦闘の即時停戦を求める決議案を採択しましたが、常任理事国のアメリカが拒否権を行使し否決されました。
決議案は日本を含む非常任の10カ国が共同提案したもので、イスラエルとイスラム組織ハマスに対し無条件かつ永久的な即時停戦を要求しました。
20日に行われた安保理会合の採択では、理事国15カ国のうち14カ国が賛成しましたが、アメリカが反対し否決されました。
イスラエルを擁護するアメリカのウッド国連次席大使は、反対した理由について「交渉の過程で、人質の解放を伴わない無条件の停戦は支持できないと明言してきた。この決議案はその必要性を放棄している」と述べ、決議案にハマスへの非難が含まれなかったことにも言及しました。
2023年10月にイスラエルとハマスの戦闘が始まって以降、安保理で停戦などを求める決議案にアメリカが拒否権を行使するのは5回目です。（ANNニュース）
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