仕掛ければすぐにでもアガれそう、しかし“ボディ麻雀”の体現者は、その誘惑には負けなかった。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2024-25」11月21日の第1試合はKONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)が終盤にトップ目EX風林火山・松ヶ瀬隆弥(RMU)に親被りをさせる満貫ツモで逆転トップ。試合後は自分らしい麻雀が打てたことを誇らしく語った。
美女三人と野獣、そんな構図で組まれたこの試合は東家からBEAST X・中田花奈(連盟)、高宮、松ヶ瀬、TEAM雷電・黒沢咲(連盟)の並びで開始。東1局、高宮はツモ・平和・三色同順・ドラ2の1万2000点をツモ。親の中田が国士無双のイーシャンテンまでこぎつけており、値千金の先制弾となった。
下位の中田、黒沢がアガリを決める中で、高宮はなかなか反撃のチャンスがない。ようやく勝負手が決まったのは松ヶ瀬を1400点差で追う南3局だ。早い段階でタンヤオのイーシャンテン。上家の中田からチーテンが取れる牌が2度放たれるも、高宮はこれをスルー。アガリトップ条件のオーラスを迎えるより、ここで一撃を決める腹積もりだ。この我慢が効き、自力でテンパイして即リーチ。4・7索待ちで山には5枚も残っている。高宮が一発目に引いたのは7索だった。
素早い手つきで牌を置くと、リーチ・一発・ツモ・タンヤオ・裏ドラの8000点が完成。“リーチ超人”の異名を取る解説の村上淳(最高位戦)は「素晴らしいですねこれは!」と絶賛した。このリードを守り高宮は今期2勝目。
「よかったです」とほんわか笑顔で始まった勝利者インタビュー。南3局の逆転弾については「1000点アガっても松ヶ瀬さんよりも上にいかない。それよりもまだ他の人が満貫をツモって(松ヶ瀬が親被り)くれたほうがましなのかなと。(着順が)上に行くことを意識していました。すごく鳴きたい気持ちはあったけど、これは違うかなと思いました」と説明した。
「2勝目になりました」と急にたどたどしくなる様子にはファンも「ふわふわしてるなぁw」「おめでとううれしい!」「なんだこのカワイイ生き物w」「かわえええええww」と骨抜き状態。「チームがポイントを持ってくれていたおかげで、伸び伸び打つことができました」と笑顔で締めた高宮。気分の良いトップで仕切り直し、中盤戦は意気揚々と腕を振るうことができそうだ。
【第1試合結果】
1着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)4万1300点/+61.3
2着 EX風林火山・松ヶ瀬隆弥(RMU)3万700点/+10.7
3着 TEAM雷電・黒沢咲(連盟)1万4300点/▲25.7
4着 BEAST X・中田花奈(連盟)1万3700点/▲46.3
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)