試合開始からものの数分で、視聴者が釘付けに。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2024-25」11月21日の第1試合。元乃木坂46のアイドル雀士BEAST X・中田花奈(連盟)が役満・国士無双のチャンスを迎えた。
東1局、親の中田の配牌は9種10牌。解説の村上淳(最高位戦)は「国士、近いですね!」といきなりの大物手出現の予感に鼻息を荒くし、視聴者も「トンパツ国士なら伝説やな」「親国士?」「かなりん国士あがって!!」「こくれ!」「もってる中田くるで」と次々に期待の声を上げた。
2巡目にしてリャンシャンテン。4巡目には赤五万もツモ切り。国士無双の匂い消しなど考えず、真っ直ぐに手を進める中田。5巡目に西を引くと、イーシャンテンとなった。実況の小林未沙は「来た!南と中、この二つが中田のところにやってくれば親の国士無双、4万8000点です!」と思わず興奮するが、当の中田は穏やかな表情でそっと手牌に手を落とすのみ。
7巡目に9索が余るが、周囲はまだ国士無双のテンパイを 警戒せず、端牌を切っていく。視聴者は「まさか出るの?」「こい!国士!!」「あっちぃー!」「ひけー!」と大騒ぎだ。この裏でテンパイを果たしていたのがKONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)、二・五万待ちの平和・三色同順・ドラ2というこちらも大物手をそっとダマテンだ。中田が役満をテンパイするか、それとも高宮が先にアガってしまうのか。視聴者の緊張がピークに近づくその瞬間、高宮が五万をツモ。跳満のアガリを決め、中田のデビュー初役満は霧散した。
アガリを確認した中田、目を細め、口元をキュっと結び、初めて感情を露わにした。そんな中田に視聴者は「カナブン可愛そー」「かなりんがんばれー」「聴牌もなかなかいかないもんだね」「おしかった」と労いの声を投げかけていた。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)