最近、人気が急上昇しているトランプゲームのポーカー。国内はもちろん、世界中で大会が開かれるほど盛り上がっていますが、ポーカーには「役」と呼ばれるカードの組み合わせや、「アクション」「ポジション」などといった、ゲームを楽しむうえで覚えなければならないルールが数多くあります。
そのため、ポーカーを始めたい人や、始めたばかりの初心者の中には、「ルールが難しい」「何から覚えればいいかわからない」と考える人も多いのではないでしょうか。
そこで、本記事ではポーカーの最も人気の遊び方の1つである「テキサス・ホールデム」の基本ルールを解説していきます。
本記事を読めば、ポーカーの基本用語からテキサス・ホールデムの最低限のルールまで理解できるので、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
ポーカーゲームの種類
ポーカー(テキサス・ホールデム)には、大きく分けて2つの遊び方があります。
①キャッシュゲーム(リングゲーム)
キャッシュゲームとは、お金を「チップ」に置き換えて、そのチップをベットして遊ぶ方法で、リングゲームとも呼ばれます。所有する全てのチップを失うまで遊ぶことができ、自分の好きなタイミングで離席することも可能です。また、仮に全てのチップを失った場合でも、また新たに買い足せば続けて遊べます。
②トーナメント
トーナメントは、自分のチップを全て失ったらゲーム終了、脱落となります。最後の1人が決定するまでゲームは続き、上位に行けば行くほど受け取る賞金の額が高くなります。
チップの価値は固定されている場合が多いキャッシュゲームに対して、トーナメントはブラインド(ゲームの参加費)が上がり、チップの価値も変動するため、それに応じた戦略が必要といわれています。
日本では現金をチップとして扱うキャッシュゲームが違法であるため、トーナメント方式の大会が行われることが多いです。
ポーカーの勝敗の決め方
本記事では、ポーカー(テキサス・ホールデム)の勝敗の決め方について紹介していきます。まず、ポーカーにおける勝敗の決め方は、以下の2つがあります。
①役で勝つ
ゲームを進めていき、最後まで残ったプレーヤーがお互いの手持ちのハンド(決まり手)を見せ合い、役の強さで勝敗を決めるパターンです。
なお、ポーカーの「役の強さ」はこちらの記事を参照してください。
②相手を降ろして勝つ
自分がより多くのチップをベットすることで、対戦相手を勝負から降ろす(=棄権させる)ことによって勝つパターンです。勝負から棄権する行動を「フォールド」と言い、相手を勝負から棄権させるためのベットを「ブラフベット」と言います。仮に自分のハンドが相手より弱かったとしても、ベットによって相手を勝負から棄権させることができれば、場のチップを獲得できます。
ポーカー(テキサス・ホールデム)の始め方
上記を踏まえて、ここからはポーカー(テキサス・ホールデム)の始め方について紹介します。
①BTN(ボタン)の位置を決める
はじめに、BTN(ボタン)の位置を決めます。ボタンとは、現在ディーラーになっているプレイヤーが誰かを示すためのチップのことです。ボタンの位置は1ゲームが終わるたびに時計回りに移動していきます。
②参加費(ブラインド)を特定のプレイヤー(SB・BB)が払う
続いて、ブラインド(ゲームに参加するために支払う参加費)を支払います。最初にブラインドを支払うプレイヤーは決まっており、SB(スモールブラインド)とBB(ビッグブラインド)と呼ばれるポジションの2名です。
ブラインドの金額はテーブルによってそれぞれ異なりますが、基本的にSBはBBが最初に支払ったブラインド額の半分を払います。
③ディーラーがカードを2枚ずつ配る
最後に、ディーラーがカードを2枚ずつ、各プレイヤーに配ります。カードは先ほどのSBから時計回りに1枚ずつ配られます。この際、プレイヤーは他の人にカードが見えないよう注意しましょう。カードを確認したら、アクションに移ります。
ゲームの流れ
準備が完了したら、いよいよアクションを行なっていきます。ポーカーには、アクションを行う「ベットラウンド」と呼ばれるフェーズが4つあります。
①プリフロップ
プリフロップ(Preflop)のフェーズでは、プレイヤーにカードが2枚ずつ配られ、コミュニティカード(テーブルのカード)がまだセットされていない状態でアクションを行います。アンダー・ザ・ガン(UTG)と呼ばれる、SBの右隣のプレイヤーからアクションを行い、時計回りで進んでいきます。
ここでプレイヤーが選択できるアクションは以下の3つです。
フォールド(ドロップ)・・・負けを認め、ゲームから降りること。ベットしているチップは全て失います
コール・・・自分の直前に他プレイヤーがベットした額と同じ額をベットすること
レイズ・・・自分の直前に他プレイヤーがベットした額よりも上乗せしてベットすること
プリフロップから次のステップへ進む際、各プレイヤーの賭けた額が揃っている必要があるため、額が揃うまでアクションを繰り返します。残ったプレイヤーの賭けた額が揃ったら、次のステップに進みます。
②フロップ
フロップ(Flop)のフェーズでは、コミュニティカードと呼ばれる共通のカードがディーラーによって3枚開かれます。各プレイヤーは、その3枚のコミュニティカードと手持ちのカード2枚を合わせて役を考えながら、アクションを行います。
各プレイヤーの賭け額が揃うまでアクションを行い、次のステップに進みます。
③ターン
ターン(Turn)のフェーズでは、フロップで開かれた3枚に続く4枚目のコミュニティカードがオープンされ、各プレイヤーは手持ちのカード2枚と4枚のコミュニティカードを見ながらアクションを行います。フロップと同様に、各プレイヤーの賭け額が揃うまでアクションを行い、揃ったら次のラウンドへ移行します。
④リバー
リバー(River)のフェーズでは、5枚目のコミュニティカードが開かれ、各プレイヤーは手持ちカード2枚と5枚のコミュニティカードで完成した役を見ながらアクションを行います。
この段階でプレイヤーが1人になった場合、そのプレイヤーが勝利となりゲームは終了しますが、依然2人以上残っている場合は次のステップに進みます。
⑤ショーダウン
ショーダウン(SHOWDOWN)のフェーズでは、ここまで残っているプレイヤーが自分の持つハンドを公開します。ショーダウンは、リバーを終えた後、プレイヤーが2人以上残っていた場合に行われます。
それぞれのハンドで、より強い役を完成させたプレイヤーが勝利となり、ポットを獲得します。ショーダウンが終わるとそこでゲームは終了。次のゲームへと移っていき、これを繰り返します。