【グランドスラム オブ カーリング】ナショナル(11月27日/カナダ)
グランドスラム オブ カーリングの「ナショナル」は予選2試合目が行われ、ロコ・ソラーレ(Fujisawa)はフォルティウス(Yoshimura)との日本勢対決に臨んだ。
序盤からからお互いにハウス内に強い石を送り込む展開に。第1エンドに後攻で1点を取らされたロコ・ソラーレだが、続く2エンドは2点スティールで加点。スキップの藤澤五月の最終投は、後攻のフォルティウスに1点を取らせるために相手の進路を潰すガードストーンでも良かった場面で、あえてハウス内に強い石を作りプレッシャーをかける有効なショットだった。
逆に2点リードを保って迎えた後攻の第4エンドでは、ラストロックで相手の石を動かせば大量得点も狙える場面で、藤澤は堅実に1点を獲得することを選択。前半はロコ・ソラーレがキーショットでの押し引きの巧みさを見せ、4-1で折り返した。
ハーフタイムを挟んだ第5エンドでもロコ・ソラーレはリード吉田夕梨花とセカンド鈴木夕湖のフロントエンドで優位な盤面を作り、大きなミスを出さずに消化していく。フォルティウスもスキップ吉村紗也香が第6エンドにトリプルテイクアウトで2点を返すなど、ゲームを通してショットは冴えていたが、ロコ・ソラーレが最後まで安定や繋がりを維持。7エンドでも効果的に加点し、結果的には8エンド途中でフォルティウスがコンシード。最終スコア6-3でロコ・ソラーレが勝利となった。
試合後のインタビューでセカンドの鈴木夕湖は「入りからシンプルに丁寧にできた」と振り返ったように、アイスリーディングを進めながらミスなくショットを重ねるロコ・ソラーレの強さが存分に出た試合だった。
今季のGSで3大会連続のクオリファイ(プレーオフ進出)に向けて大きな一勝となったロコ・ソラーレは、次戦日本時間29日朝4時30分から、世界選手権準優勝で欧州王者のスイス代表、チーム・ティリンゾーニと対戦する。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)