今やドイツ・ブンデスリーガを代表するセンターバックに成長したボルシアMGの日本代表DF板倉滉が、飛躍的に成長した相手を潰し切る“デュエル”について分析。飛躍的に向上した要因を語っている。
10月30日、ブンデスリーガ第12節で実現する日本人対決を前に、フライブルクの堂安律とボルシアMGの板倉滉を特集。その中で、解説の鄭大世氏が板倉の元を訪れて対談を行った。
ボルシアMGのディフェンスリーダーとして活躍する板倉は、開幕から全試合にフル出場するなど存在感を見せている。今季は特に『デュエル』にフォーカスして戦いに臨み、昨季は全34節で139回だったデュエルが、今季は11節終了時点ですでに80回と飛躍的に数字を伸ばしている。
そんな板倉のプレーについて鄭大世氏は、第8節のマインツ戦で気になるシーンがあったという。縦パスを受けようとしたFWアルミンド・ジープに対するタックルはファウルとなったが、ターンで交わそうとする相手との間合いを一気に詰めて潰しきった。鄭大世氏はこのシーンこそ、これまでの板倉との違いと見る。
このシーンについて板倉は「ここで潰し切ることを意識している。スタートが遅れて体をぶつけられないと、あのターンの対応は結構難しい。トリッキーなことをやってくる選手が多い」と振り返った。さらに「パスが出て触るタイミングであの距離感にいることがまずは大事。予想もそうですけど、前の選手のプレスの掛け方とかも大事になってくる。そこがうまくかかってないと食いつけない」とコメント。潰し切るためにも、周りの状況判断、予測、距離感が大事だという。
昨季までの板倉は、相手のFWに対して距離が遠く詰めきれていない場面が見られた。しかし今季は距離感を掴んだことで、相手を潰すことができるようになった。鄭大世氏もこの成長ぶりに「日本人選手がセンターバックで成功することは難しい。吉田麻也がそれを証明したが、すごくブンデスに馴染んで代表する選手になっていっているんだなと感じた」と感動したようだ。(ABEMA/サッカー)