見る者騒然の跳満ツモ、天才にはこの最終形が見通せていたのか。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2024-25」11月28日の第1試合。赤坂ドリブンズ・渡辺太(最高位戦)が決めた見事な打ち回しと高打点のアガリに、放送席とファンが大いに沸いた。
東3局2本場、ドラは8索。EX風林火山・松ヶ瀬隆弥(RMU)が中と9索をポン、ソウズの混一色模様の仕掛けで周囲にプレッシャーをかける。対する渡辺は松ヶ瀬の上家ということもあり、打牌が制限されてしまった。孤立のドラを浮かせながら、渡辺はマンズとピンズを並べていく。道中、イーシャンテンとなりドラが出ていく形にはなったが、渡辺はここでもそれを保留、1枚切れの南を切って様子見とした。松ヶ瀬はこのドラが雀頭候補であり、打てば鳴かれていた可能性もあった。
その後、渡辺はマンズで1メンツは失敗してしまったが、耐えて残した8索に7索がくっついてテンパイ。6・9索待ちで6索ならば三色同順という大物手に育った。視聴者は「大正解!」「一瞬で復活しすぎだろww」「狙い通りやろ」「しかも激高い」と大興奮だ。
9索はすでに枯れているが、高目の6索はまだ1枚ある。しかもダマテンで満貫、ツモれば跳満だ。これをひっそり構えた渡辺、ここまでの粘りが報われる6索が訪れたのはハイテイ直前の16巡目だった。ツモ・タンヤオ・平和・三色同順・ドラの1万2000点(+300点)が完成。実況の小林未沙は「こんな跳満があるんですか!?」と思わず声を上げ、視聴者も「すげーもの見たわ」「本物の天才」「これはうまい強い」「これあがるのはすげーわ」と絶賛した。
解説の朝倉康心(最高位戦)は「8索止めて、一旦回って、テンパイを逃したかと思いきや、もっと高くなって帰って来た…」と美技に脱帽しきりだった。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)





