■自分のことを嫌いではダメなのか
横川氏は「自分嫌い」を真正面から受け止めているタイプだ。「自分の事を好きになれない。『嫌いな自分が好きなのではないか』と言われるとイラっとする。好きな人の立場から物を言っているなと思う」と述べる。自分を好きになれという圧力が強く感じられるが、それに対する反発もあるようだ。「ずっと自分が嫌いだった。小さい頃からいじめられることが多く、自分を肯定できる瞬間がなかった」と、自己嫌悪の根本には過去の経験が影響しているという。他人がSNSに自撮りを投稿するのを見て「この人たちは自信があるんだなと感じてしまう」とも語った。
人との距離感にも悩むことがある。例えば人の呼び方だ。「人のことを下の名前で呼べないし、呼ばれたこともない。ドラマや漫画で見かける男同士の呼び捨てには憧れがあるが、実際に自分に置き換えると躊躇する」。ありのままの自分を愛する方法や、自己肯定感を高める手段が世の中に溢れているが、「自分も昔はそういうことをやっていたが、全く幸せになれなかった。むしろ放っておく方が良いと思うようになった。この世の中もそんな感じになってきた。この変化はすごろくを振り出しに戻された気分だ」と感じているという。
他人に愛されたいという気持ちもなかったわけではない。ただし「今はもうない。それを持っている方が不幸の源だと感じ、誰からも愛されない方が楽だと思っている」という独自の自己防衛策に行き着いた。
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