■自分のことを嫌いではダメなのか

「自分を愛そう」に悩む人も
拡大する

 横川氏は「自分嫌い」を真正面から受け止めているタイプだ。「自分の事を好きになれない。『嫌いな自分が好きなのではないか』と言われるとイラっとする。好きな人の立場から物を言っているなと思う」と述べる。自分を好きになれという圧力が強く感じられるが、それに対する反発もあるようだ。「ずっと自分が嫌いだった。小さい頃からいじめられることが多く、自分を肯定できる瞬間がなかった」と、自己嫌悪の根本には過去の経験が影響しているという。他人がSNSに自撮りを投稿するのを見て「この人たちは自信があるんだなと感じてしまう」とも語った。

 人との距離感にも悩むことがある。例えば人の呼び方だ。「人のことを下の名前で呼べないし、呼ばれたこともない。ドラマや漫画で見かける男同士の呼び捨てには憧れがあるが、実際に自分に置き換えると躊躇する」。ありのままの自分を愛する方法や、自己肯定感を高める手段が世の中に溢れているが、「自分も昔はそういうことをやっていたが、全く幸せになれなかった。むしろ放っておく方が良いと思うようになった。この世の中もそんな感じになってきた。この変化はすごろくを振り出しに戻された気分だ」と感じているという。

 他人に愛されたいという気持ちもなかったわけではない。ただし「今はもうない。それを持っている方が不幸の源だと感じ、誰からも愛されない方が楽だと思っている」という独自の自己防衛策に行き着いた。

■自虐的な言葉はどこまで許せる?
15歳で母に…22歳の今聞く"若すぎる出産"

■Pick Up
キー局全落ち!“下剋上“西澤由夏アナの「意外すぎる人生」
「ABEMA NEWSチャンネル」がアジアで評価された理由
「ABEMA NEWSチャンネル」知られざる番組制作の舞台裏

この記事の写真をみる(3枚)