■斎藤知事、大バッシングを乗り越えて再選

斎藤知事をめぐって
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 斎藤知事をめぐっては、3月に県の元幹部による告発があった。「職員へパワハラ」「業者から物品受領」などが伝えられたが、知事は「嘘八百」と否定。元幹部は懲戒処分となり、7月に死亡した。これらをメディアは「パワハラ知事」「おねだり知事」などと報道していた。その後、百条委員会で疑惑調査も行われたが、結果が出ないまま選挙に突入した経緯がある。

 堀江氏は「YouTubeがパワーを持っているのは事実で、マイナーな選挙ほどそうだ」と考察する。「石丸伸二氏は安芸高田市という、ほとんどの国民が知らない自治体の首長だった。このような事例がいくつか出てきているが、全国から注目される東京都知事選は、若干テレビの方が強かったのではないか」。

 作家でジャーナリストの佐々木俊尚氏は、「ネットの力が大きくなるのは、各メディアのリーチ率を見れば予測できた」として、「10~20代でテレビを見ている人は半分以下になっている統計もある。2010年ごろから『新聞・テレビをネット世論が上回る』と言われ続けて、ようやく時代が来ただけの話で、どちらが正義かはよくわからない」と述べる。

 その上で、「テレビや新聞は世論誘導する強権的な力もあるが、誤報は割合に少ない。ネットは民意をダイレクトに反映するが、フェイクニュースや陰謀論にハマりやすい。どっちもどっちだが、多くの人には『メディアは強者で権力だ』という意識があり、それがようやく崩れつつある」。

■斎藤知事を復活させたネット上での様々な声
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