漫才活動を中止した理由
思うように動かない体に鞭を打ちながら男手ひとつで育児と仕事をこなしていったハチミツ二郎。しかし、その生活は長くは続けられず…漫才をやめる決断を下す。
ハチミツ二郎:不思議なんですけど、舞台に立てば大丈夫なんですよ。だけど、降りてカーテンの向こう行ったら、もう階段が降りられない。点滴1時間前まで打って、病院から(フジテレビの番組に)行った。本当に舞台袖の裏で「もうちょっとしんどいから辞めたい」ってマネージャーに2、30回言いました。ちょっともう無理だなと。THE SECONDが終わったら終わる。もし優勝していても次の日から休止していました。治るまで休んでもいいっていうのは言ってたんですけど、治るもんじゃないんですよ。移植手術しない限りは治るものじゃないんで。
意地でも立ち続けた舞台出演を休止。ただ、その理由は体のことだけではなく…
ハチミツ二郎:(娘は)やっぱりものすごい傷ついてるわけですよ。母ちゃん大好きなのにいなくなっちゃった。泣きながら戻ってきてくれって言ったんですけど、断られて。ものすごく傷ついてるだろうなと思ったから、なるべくというか、必ずご飯は一緒に食べて笑かしてというのをやってたんですけど。最近はもうご飯食べ終わったらすぐ2階へ上がってTikTok見てます。分かるんですよ。人工透析って平均16年なんですよ。透析始まってから死ぬまで、早い人は5年なんですよ。俺はもう絶対5年の方だって分かるんですよ。そのスピードで動けなくなっていってる。ってなると、もうあと1年ぐらいしかない。もう伝えてます。俺が死んだら犬を飼いなさい。その犬の名前を二郎にしなさい。嫌だって言ってますけど。前は泣いてましたけど、でも泣いてばかりもいられないんだぞって話をしたら「16歳までは生きてくれて」って。あと4年は生きなきゃ。人工透析なんてもう本当ぶっ倒れるんですよ。家帰ってきたらフラフラで、それでもスーパー行って夕食を作らなきゃいけない。弁当も作って。インスタに載ってますからご覧になってください。俺は食べに行ってくれた方が楽なんです。透析ない日とかは。外行こう、焼肉でもなんでもいいからというけど、家がいいですと。食べたいみたい。
「残された時間はなるべく娘のために」そう思えたことで、芸人としての考え方も前向きに変わってきたと言う。
ハチミツ二郎:正直テレビも嫌いだし、いろんな番組断ってきて。もうテレビはいいやと思ってたんですよ。舞台でトリとってやっていこうと思ったんですけど、ちょっとテレビ出てみようかなと。
ーーそれはなぜですか?
ハチミツ二郎:それ結局どっかで俺負け惜しみなんじゃないかなと思って。テレビ出れないから劇場劇場って言ってんじゃないか。そうなったら覚悟を決めて、もう嫌がらずにやろうかな。
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