【明治安田J1リーグ】ジュビロ磐田 2-1 FC東京(11月30日/ヤマハスタジアム)
 粋な振る舞いに、ファンは感動を覚えていた。ジュビロ磐田のFWジャーメイン良が、勝敗を左右するPKを蹴る直前、手に持っていたボールをMF山田大記へと託した。今季限りでの現役引退を表明しているレジェンドに“最高の見せ場”を譲ったシーンが大きな反響を呼んでいる。
 注目のシーンは、J1リーグ第37節で磐田がホームにFC東京を迎えた一戦の最終盤。負ければその時点でJ2降格が決まってしまう試合で磐田は、後半に先制を許しながらも80分にマテウス・ペイショットのゴールで追いつき、さらに89分にPKを獲得。試合終了間際に千載一遇のビッグチャンスが訪れていた。