Mリーグ機構は、プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2024-25」、12月2日の第1試合に出場する4選手を発表した。開幕から調子が上がらず、上から6チームに大きく差をつけられている3チームが直接ぶつかるこの試合。1つ勝ったぐらいではどうにもならないが、とはいえ目先のトップを取らない限り、大逆転への道は開けない。一歩を踏み出すのはどこだ。
リーグ7位のEX風林火山から先発する勝又健志(連盟)。個人成績は堂々の2位で、勝又がいなければ今頃チームは最下位争いの真っ最中といったところだ。レギュラーシーズン突破となる6位までは、約320ポイント差。まだシーズンが半分以上残っているだけに、まだ「奇跡」と呼ぶほどもなく、十分に逆転のチャンスがある。
リーグ8位の渋谷ABEMASは、一昨年に悲願の初優勝を果たしたことを考えれば、まさかの大苦戦。流れ、風と言ってしまえばそれまでだが、勝負どころでアガれず、逆に放銃に回るというケースが多々見られ「麻雀」というゲームに、改めて翻弄されている状況だ。先発は日向藍子(最高位戦)。日頃から卓に向かって深々頭を下げる日向に、麻雀の神は微笑むか。
リーグ最下位に苦しむBEAST Xは、菅原千瑛(連盟)が出る。個人▲113.1と苦戦だが、チーム内ではトップの成績。いかに他のメンバーも厳しい風にさらされているかがわかる。今チームに欲しいのは希望の光。4人で抱えた▲663.0という負債は大きいが、これを跳ね返せることができれば、歴史に残る奇跡の大逆転になる。
2年連続最下位というどん底から、華麗に復活したのがセガサミーフェニックス。2人のメンバー入れ替えが状況の好転を招いたが、そのうち1人が浅井堂岐(協会)。筋トレで鍛えた肉体に見合う力強い戦いが見られており、攻撃麻雀が十分にMリーグで通用することが証明できている。今はまだ小さなプラスしか作れていないが、あと少しきっかけがつかめれば、プラス街道の爆進が始まる。
【12月2日第1試合】
EX風林火山・勝又健志(連盟)個人2位 +232.4
渋谷ABEMAS・日向藍子(最高位戦)個人20位 ▲29.2
セガサミーフェニックス・浅井堂岐(協会)個人18位 +5.0
BEAST X・菅原千瑛(連盟)個人28位 ▲113.1
【11月29日終了時点での成績】
1位 赤坂ドリブンズ +532.9(38/96)
2位 セガサミーフェニックス +491.5(38/96)
3位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +273.3(40/96)
4位 U-NEXT Pirates +266.5(38/96)
5位 TEAM雷電 ▲26.0(40/96)
6位 KADOKAWAサクラナイツ ▲47.8(40/96)
7位 EX風林火山 ▲369.4(40/96)
8位 渋谷ABEMAS ▲478.0(40/96)
9位 BEAST X ▲663.0(38/96)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)