「兵庫県立高校入試の評価は『内申点半分』。毎日学校に行ける生徒を前提にした議論でよいのでしょうか」
 こう問題を提起したのが、2023年に歴代最年少の26歳で当選した兵庫県芦屋市の高島崚輔市長。高島市長が訴えているのが、高校入試における内申点の割合だ。
「兵庫県では、すべての高校入試で内申点の比率は50%。(中略)この入試制度では、増え続ける不登校の生徒は、公立高校進学を諦めざるを得ません。県内の公立中学に通う不登校の生徒は2023年度で9937人。1万人が公立高校進学を諦めざるを得ない状況ではないでしょうか」(高島市長)