「兵庫県立高校入試の評価は『内申点半分』。毎日学校に行ける生徒を前提にした議論でよいのでしょうか」
こう問題を提起したのが、2023年に歴代最年少の26歳で当選した兵庫県芦屋市の高島崚輔市長。高島市長が訴えているのが、高校入試における内申点の割合だ。
「兵庫県では、すべての高校入試で内申点の比率は50%。(中略)この入試制度では、増え続ける不登校の生徒は、公立高校進学を諦めざるを得ません。県内の公立中学に通う不登校の生徒は2023年度で9937人。1万人が公立高校進学を諦めざるを得ない状況ではないでしょうか」(高島市長)
関西屈指の名門、灘中学・高校から東大を経て、アメリカのハーバード大学を卒業した超学歴エリートである高島市長が指摘する教育現場の課題。内申点が半分を占める状況だと、日々の学校生活の中でも教師からの評価を気にしてしまう状態に陥りやすいと危惧している。
先日行われた兵庫県の知事や市長らの懇話会で高校入試の改革を訴えた高島市長。これに対し、斎藤知事は「高校入試だけでなく、大学入試や中学入試も含めた入試全体の大きな問題」だとし、公立高校の入試についても意見を募りながら議論していきたいと回答した。
高島市長は入試は県の教育委員会の担当のため「自分ができることは問題提起までとして、今後の教育委員会の取り組みに期待したい」としている。
「確かに入試はこどもたちの学びを大きく左右することであり、慎重に考えることも大事だと思います。でも、子どもたちは待ってくれません。ゆっくり考えているうちに、いまの中学生はみんな卒業してしまいます。県でしか解決できない点については、これからも現場の声を対話を通じてお伝えしていきます。それこそが、『いま』解決しなければならないんだと理解していただくための、何よりの後押しになると考えるからです」(高島市長)
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